ソーシャルネットワークのMySpaceが米国時間6月29日、再び売却された。
MySpaceをNews Corp.から買い受けたのはデジタルメディア企業Specific Mediaで、買収金額は公表されていない。買収条件の1つとして、News Corp.はSpecific Mediaの少数株式を保有することになる。
この買収を米国時間6月29日に入って最初に報じたAllThingsDのKara Swisher氏は、Specific Mediaは買収金額として3500万ドルを支払ったと述べている。
Specific Mediaの最高経営責任者(CEO)を務めるTim Vanderhook氏は、買収に関する声明で、「MySpaceは、ソーシャルメディア分野の先駆けであり、広く認知された主導的存在である。同社は、オーディエンスがオンラインのコンテンツを発見し、消費し、利用する方法を変革した」と述べた。
「MySpaceとSpecific Mediaはともに、関連性と興味の間の結びつきを強化することによってデジタルメディアエクスペリエンスを向上することを目指しているため、両社の間には多くの相乗効果が存在する」と同氏は述べた。「両社のプラットフォームを統合することによって次世代のデジタル革新を促進することを楽しみにしている」(Vanderhook氏)
買収の一環として、MySpaceの従業員は現在の400人から半分に削減される予定だとSwisher氏は述べた。これにより、さらなる人員削減があるのではないかという28日からささやかれているうわさが裏付けられることとなった。MySpaceのCEOであるMike Jones氏は、従業員宛てのメモの中で、さらなる「再編成のためのイニシアチブ」があることを述べるとともに、2カ月間の移行期間後に自身が同社を退職することを発表した。
「私がMySpaceで過ごした時間は、私の専門的なキャリアの中で最も魅力的かつやりがいのある時間である」とJones氏は記している。「われわれのチームは、私がこの業界で知り合った中で最高の人々で構成されていたと思っている」(Jones氏)
News Corp.は2005年、Foxのテレビおよびメディア事業へのトラフィック拡大を促進するための手段として、MySpaceを5億8000万ドルで買収した。Swisher氏によると、News Corp.によるSpecific Media株式保有比率は5~10%になるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス