トンデモ業界にもK-POPブーム--トンデモケータイ図鑑 - (page 4)

スピーカに期待するも、やっぱり詰めが甘いぞ

 結局見た目がちょっとかわいいだけのフツーのケータイじゃないのかKH3900、とやや失望しかけてきたものの、パッケージの大型スピーカの存在を忘れてはいけなかった。もう機能も何もいらないから、スピーカにつないで大音量で音楽を聞ければそれだけでもいい、そう思いつつさっそくKH3900とスピーカをつないでみた。

  • スピーカから伸びるケーブルをKH3900に接続

 そしてその状態で本体を開いてパッケージの内側にKH3900を乗せると、おぉ!なんだか立派な姿に見えるぞ!これが音楽ケータイの正しい姿かどうかはさておき、スピーカにつないだケータイがパッケージ内にちょうど収まるだなんてなかなか優れたアイデアじゃないだろうか。

 ところが、なんかKH3900の収まりが悪いのだ。ためしに本体を畳んで乗せてみると、スピーカケーブルのコネクタ部分がパッケージの内皿の窪みの部分に当たってしまっている。あれ、ちゃんとその部分が当たらないようにここにくぼみがあるんじゃないの?そこでよくよくパッケージ内部を見てみると、反対側、左下側の窪みの部分がなにやら大きさといい形状といいちょうどぴったりな感じだ。ということでKH3900を反対向きにして乗せてみると、ジャストフィット!金型設計時に反対にしちゃった、ってことなのね……!

 結局このKH3900って「かわいいケータイだけじゃ売れないから、パッケージにスピーカをつけて売ったらイケるんじゃないの?K-POPブームだし韓国っぽくしてさ」程度の安易な考えで作られたケータイだったのだろう。せめてスピーカのコネクタが一般的な3.5mmなら汎用性もあるのに、専用コネクタで他の端末やオーディオ機器もつながらない。ま、所詮はトンデモケータイなのでこの程度の製品ってことなんだけど、しっかり詰めていけばいいモノになるだけになんだか残念。まぁブームに乗っただけの製品に期待しちゃいけないってことなのかもしれない。

  • 本体を開いて載せるとこの勇姿!でもちょっとグラグラする

  • 折り畳んで載せてみると、コネクタ部分が干渉している

  • 反対向きならジャストフィット!でもこれでは本体を開けない

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