ざっとセットアップの流れを解説しておこう。ひとつひとつの作業は難しいわけではないのだが、工程が複数におよぶため、なにかとつまづきやすい。ルータの設定変更が必要な場合もあるので、ほかの端末でネットを利用していない時間帯にセットアップしたほうがよいだろう。また製品には英語マニュアルしか添付されていないので、販売元が用意している日本語セットアップガイドをダウンロードすることをおすすめする。
まずは配線。利用環境に応じて機器とケーブルを接続する。筆者の例で行くと、STBとテレビの間に接続する作業だ。接続にはコンポーネントケーブルもしくはコンポジットケーブルを利用する。D端子やHDMI端子は搭載してないので、これらのケーブルを利用する場合は変換ケーブルを用意する必要がある。
続いてACアダプタをつないで本体の電源を入れる。機器本体は平たく、また横に長いため、一般的にはHDDレコーダーなどの上に設置することになるだろう。無線LANで通信をする関係上、電波が妨げられる置き方にならないよう留意したい。
次にPC側で専用ソフトをダウンロードし、セットアップする。スマートフォンのアプリでも同様の作業ができるが、スマートフォンのアプリが有料であるのに対してPC向けのソフトは無料なので、まずはPCで視聴環境を構築したほうがいいだろう。
セットアップの内容は、無線LANの設定、端子の選択、本体名称、パスワードなどだ。この時点ではまだ無線LANの設定を終えていないので、LANケーブルで有線接続した状態で設定する。なおここでいう「本体名称」というのは家庭内LAN上での識別名ではなく、WAN側で自分のVULKANO FLOWを識別するための名称なので、ほかのユーザーとは異なるユニークな名称を付ける必要がある。
セットアップが完了したらビューアを起動する。セットアップの過程で映像信号が正しく送られているか確認できるプロセスがあるので、起動すれば問題なく視聴できるはずだ。またスマートフォンについても、有料のアプリ(iPhone用が1500円、Android用が12.99ドル)を購入することで、同様に視聴できる。
手順は以上だが、LAN上で配信される映像は非常にクリアで、特にスマートフォンの画面で見ると、ワンセグとの画質の違いは一目瞭然だ。本製品でテレビを観ることに慣れてしまうと、頻繁にブロックノイズが発生するワンセグでのテレビ視聴がおっくうになるほどだ。
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