iPadの販売開始から1年以上たった今、ようやくFacebookがiPadユーザーに向けた専用アプリを準備しているようだ。New York Timesが報じている。
New York Timesは、Facebookの計画についてブリーフィングを受けた複数人からの情報として、Facebookが数週間のうちにiPadのタッチスクリーンインターフェース専用の無料アプリを提供する予定だと報じている。情報筋がNew York Timesに伝えたところによると、1年以上かけて開発を進めていた同アプリは現在最終テスト段階にあるという。
Facebookのチャットやグループ機能は改修され、iPadで撮影した写真やビデオがアプリを使ってアップロードできるようになるとのことだ。
米CNETではFacebookにコメントを求めたが、すぐに返答は得られなかった。
FacebookのiPadネイティブアプリは、Appleが2010年4月にiPadを販売開始して以来iPadユーザーがずっと求めていたものだ。このようなアプリは、FacebookとApple双方にとって有益なものとなる。
iPad専用のアプリが登場することで、AppleタブレットとAndroidタブレットのどちらを購入しようか迷っている人に影響が出る可能性がある。Facebookの5億人のアクティブユーザーのうち約半数はモバイルデバイスを通じて同サービスを利用しており、こうしたユーザーはモバイルを利用しないユーザーに比べて約2倍サービスの利用に積極的だという。
Facebookはこのところ、明らかにAppleユーザーを獲得することに注力している。FacebookのiPadアプリは、Facebookが開発しているとされるモバイル向けSafariでのみ動作する新プラットフォームの恩恵を受ける可能性が高い。TechCrunchの報道によると、「Project Spartan」と呼ばれる同プラットフォームはHTLM5ベースとなっており、iPadやiPhoneなどのiOSデバイスに向けたものとなる。
またFacebookは、現在のFacebookのiPhoneプログラムには統合される予定のない独自のiPhone向け写真共有アプリを開発中とも言われている。TechCrunchが別の記事にて報じたところでは、同サービスはFacebookのソーシャルグラフを活用した単独のオプションとなるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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