ソフトバンクモバイルは、夏モデルとなるシャープ製スマートフォン「AQUOS PHONE 006SH(006SH)」を6月4日に、「AQUOS PHONE 007SH(007SH)」を6月17日に発売した。006SHは背面に約800万画素のツインカメラを搭載し3D動画を撮影できるスマートフォン。007SHはテンキーを搭載し、折りたたみ式のボディを採用したスマートフォンだ。どちらもOSにはAndroid 2.3を採用し、3D対応のディスプレイを搭載している。
両端末のコンセプトや特徴、シャープならではのこだわりについて、シャープ通信システム事業本部 パーソナル通信第二事業部 商品企画部 副参事の林孝之氏、同係長の奥田計氏、同係長の河本幸生氏に聞いた。
006SHの最大の特徴は、背面に搭載されたツインカメラだ。先行機種である「GALAPAGOS SoftBank 003SH(003SH)」や「GALAPAGOS SoftBank 005SH(005SH)」でも、本体を横にスライドすることで3D写真を撮影できたが、撮影開始時と終了時に2回シャッターボタンを押す必要があるため、動きの速い対象物の撮影は難しかった。
006SHでは2つのカメラが人間の右目と左目の役割を果たすため、本体をスライドすることなく、シャッターボタンを1回押すだけで簡単に3D写真や3D動画を撮影できる。また撮影時のファインダー画面も3D表示できるため、完成時をイメージしながら撮影できるようになった。写真を撮影する際に、3D撮影に適している対象物を自動で判断して、ファインダー上で3D撮影を勧める機能も搭載した。
「003SHと005SHでは、3D液晶でコンテンツを楽しむ場を提供した。夏モデルではさらに踏み込んで、3Dコンテンツを作り出す楽しみを提供したい」(河本氏)
製造される個々の部品にはわずかだがバラつきが生じる。006SHはそれでも左右のカメラの見え方が異なることのないよう、色や明るさを調整するカラーシンクロや、映像信号を同期するタイミングシンクロ、位置ずれを調整する光軸調整などの細かい調整を行うことで、違和感のない3D撮影を可能にしているという。
また、006SHを開発するにあたり特にこだわったのが「背面のアール(曲線)」だと河本氏は語る。数十回にわたる構造検討を繰り返し、0.1mmレベルまで無駄な部分を削ることで、4.2インチの大画面でも手にフィットするボディを実現した。この点がツインカメラを搭載した他キャリア製品との大きな差別化要因となっている。
メールの送信予約やシークレットメール、文字の手書き入力、簡易留守録など、フィーチャーフォンに慣れ親しんだ人にとって“かゆいところに手が届く”機能も多数搭載した。006SHと007SHでは、これまで未対応だった緊急地震速報にも対応している。なお、003SHと005SHは7月以降のソフトウェアアップデートで対応予定だ。
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