Wi-Fiに接続された「iPhone」やノートPCなど多数のデバイスの推定された位置をGoogleが公開している、という情報を米CNETが入手した。
位置情報サービスを有効にしている「Android」電話機は、周辺にあるWi-Fiデバイスの固有のハードウェアIDを定期的にGoogleに送信している。同様のことは、Microsoft、Apple、Skyhookも行っており、世界中のアクセスポイントやルータの住所をマッピングしている。
しかし、GoogleとSkyhookのみが、ハードウェアIDと住所を結びつけた位置情報データベースをインターネットに公開している。追跡されているハードウェアIDがモバイル機器のものである場合、プライバシーに関する懸念が生じる。
Wi-Fiに対応した機器は、MACアドレスと呼ばれる固有のハードウェアIDを、半径およそ100から200フィート(約30mから60m)にあるあらゆる機器に送信している。このIDをキャプチャしたり、以前から知っていたりする人物は、GoogleやSkyhookのサービスを利用して、そのデバイスの以前の位置を知ることができる。
Googleの広報担当者は、Wi-Fiアクセスポイントとして機能していない携帯電話やコンピュータのMACアドレスをAndroid電話機や「Street View」用自動車が収集しているかどうかについて、回答を控えた。Skyhookの最高経営責任者(CEO)Ted Morgan氏は、同社はアクセスポイントの住所のみを収集していると述べた。
Googleは声明で、「われわれは、Wi-Fiアクセスポイントが公にしているMACアドレスを収集している。ユーザーがモバイル機器で無線テザリングを有効にしている場合、その機器はWi-Fiアクセスポイントとなるので、そのMACアドレスがデータベースに含まれる可能性がある。頻繁に移動するWi-Fiアクセスポイントはわれわれの位置情報データベースにとって無用であり、その情報を破棄しようとさまざまな手順をとっている」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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