ハッカーグループAnonymousがインターネット検閲に抗議して実施した攻撃「Operation Turkey」は成功を収めたが、トルコ当局は同国政府のウェブサイトの攻撃に関わった32人を拘束した。
トルコの国営通信社は現地時間6月13日、トルコの通信当局は10日の攻撃後の捜査によって、これらの人物を拘束したと報じた。拘束された人物のうち8人は18歳未満であったと報じられている。
スペインの警察当局は10日、ソニーのPlayStation Network、各国政府、銀行などを攻撃したAnonymousのハッカー3人を逮捕したと発表した。その直後にはAnonymousによる報復があり、スペイン警察のウェブサイトがインターネットから切断されたと報じられている。
Anonymousによる攻撃は、特製のネットワークツールを使ってウェブサイトにトラフィックを集中させる分散型サービス拒否(DDoS)攻撃の形態で実施された。
しかしセキュリティ企業Sophosによると、トルコの攻撃者らが使用したのは「LOIC」(Low Orbit Ion Cannon)と呼ばれる、それほど匿名性の高くない攻撃ツールだという。
SophosのGraham Cluley氏は、「LOICは、(中略)追跡を困難にする機能があまり高くないため、コンピュータ犯罪を取り締まる当局は、容易に攻撃グループを追跡できる可能性が高い」と述べた。
このほかにも、国際通貨基金(IMF)は先週末、多大なネットワーク被害に遭ったと報じられている。Googleは、「Gmail」アカウントへの侵入を試みる中国を拠点とする動きを遮断したと述べた。ハッカーらの活動はますます活発になっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス