往々にして、チームのメンバーが全力を発揮しようとしないときがある。ある人が生産的な行動を取らないのには、さまざまな理由があり得る。彼はプライベートで問題を抱えているのかもしれないし、手持ちの仕事に圧倒されてしまっているのかもしれない。あるいは、単に怠けている可能性もある。原因が何であれ、チーム全体の水準が、その人物と同じ水準にまで落ち込んでしまうかもしれない。あるチームメンバーが、ほかのメンバーの尻ぬぐいのために余分に働かなければならない状況では、士気が下がってしまう。
このタイプの人物は、仕事の上で不当な扱いを受けたか、不当な扱いを受けたと思い込んでいる。そして、それを許したり忘れたりすることができないか、そうする気がない。彼はひどい扱われ方をしたのであり、あらゆる人に自分の苦痛を知ってもらいたいと思う。おそらくこのタイプの人は、働くということは、人生と同じように、必ずしも公平ではないのだということを学ぶ必要がある。結局のところ、不当なことなど起こっていないのかもしれない。
一匹狼は1人で働くのを好むだけでなく、同僚と考えを共有したり、協力したりすることも避けようとする。自分のコードを国家機密のように考えているプログラマーもいる。このタイプの人物は、自分の成果から他人が恩恵を受けることなど、天が許さないと考えている。
チームが、競合する数多くのアイデアの中から、1つを選択をしなくてはならない場面は多い。決断が下された時、その最終決定に対して気に入らないチームメンバーが複数人出ることもある。そんなとき、アナーキストタイプの人物は、反乱を起こして(たとえそれが非生産的なことだとしても)自分の考えを突き通そうとする。なぜなら、正しいのは彼で、チームのほかのメンバーが間違っているからだ。このタイプの人物は頑固で強情なため、チームの計画を受け入れられず、自分が正しいと証明されるのは時間の問題だと考える。彼の行動がチームに引き起こす摩擦は、彼にとっては問題ではない。
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