IT専門家の履歴書作成術--よりクラスの高い仕事を狙うには - (page 2)

Randy Barger (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子2011年06月08日 07時30分
  • 「主要なスキル」のリストを簡潔かつ魅力的なものにする。さまざまなテクノロジに携わってきた以上、その証を伝えたい、という気持ちになるのはある意味当然だ。しかし、長大なリストを記述すると、それぞれについて浅い知識しか持ち合わせていないという印象を与えてしまうのである。その結果、クライアントや雇用主の目には、彼らの求めているスペシャリストではなく、単なる何でも屋であると映ってしまうわけだ。このため、記述する主要なスキルはせいぜい数個に留めておくか、リストそのものを記述しないようにするのがよいだろう。
  • 取得資格を列挙しない。少なくとも、こういったリストは最小限に留めておくべきだろう。平均的なITプロフェッショナルであれば、履歴書を立派に見せようとして、取得資格を列挙したいと考えるかもしれない。しかし、経験豊富なITプロフェッショナルがそういったことを行うと、現実世界での経験や功績をかすませてしまうおそれがあるのだ。
  • プロジェクトや成果については具体的に記述する。例えば、Active Directoryの導入経験を記述するのであれば、サイトやドメイン、サーバの数を明記しておくのがよいだろう。また、Eコマースシステムの設計経験を記述する場合には、そのシステムによって売上が何パーセント増加したのかについても言及しておくようお勧めする。潜在的なクライアントや雇用主に対して、以前の会社でのあなたの貢献度を具体的に述べるのである。
  • 箇条書き、箇条書き、箇条書き。プロジェクトやタスク、職務について記述する際には、だらだらとした文章で説明してはいけない。主要な成果やプロジェクトについては箇条書きで記述し、さほど重要でないことは割愛しておくのがよいだろう(それでもあなたの履歴書は既に盛りだくさんな内容となっているはずだ)。
  • 可能であれば、具体的な事例を挙げておく。例えば、オンラインマガジンで記事を執筆したり、Eコマースサイトを構築した経験があるのであれば、成果物へのリンクを挿入しておき、潜在的なクライアント/雇用主があなたの実績を自らの目で確認できるようにしておこう。
  • 主要な成果を強調する。あなたがハイテクコンサルタントなのであれば、小規模プロジェクトや中小クライアントを多数抱えているかもしれない。また、ここ1年ほどは短期間の「ちょっとした仕事」ばかりで、主要な成果と言えるものがないかもしれない。しかしそういった短期の仕事をいっさい記述しなければ、潜在的なクライアント/雇用主は、あなたがその期間に何を行っていたのかという疑問を覚えるため、それらを省くことはできない。このため、主要な成果につながった仕事の記述を際立たせることで、そういった仕事に注意を集めるようにするのがよいだろう。具体的には、アピールしたい仕事については文字を少し大きめにしたり、ゴシック体にしてみたり、イタリック体を用いたり、細い線で枠囲みするといった方法が考えられる。とは言うものの、やり過ぎないようにしてほしい。さりげなく、というのが鍵なのである。
  • 実際にマネージャー職に就いている人にアドバイスを求める。採用担当者や転職エージェント、人事担当者はいずれもマネージャーではない。マネージャーというものは結果を要求するのが常であり、その多くは実力に劣った人物を見抜く術を心得ているのである。あなたの履歴書を目にしたマネージャーが、この履歴書の主は仕事のできない人物だと判断した場合、採用される可能性は限りなくゼロに近づくはずだ。このため、知り合いのマネージャーに履歴書を見てもらい、批評してもらうのがよいだろう。
  • 「ほど」というものを知っておく。これまでに携わってきた仕事や契約、プロジェクトをすべて履歴書に書き連ねていくと、書籍のような分厚さになってしまうはずだ。このため、どこまであなたの経験を記述するべきかを見極めておく必要がある。これまでの経験についてどうしても伝えておきたいというのであれば、新たなセクションを設け、そこに雇用者や肩書き/役割を箇条書きでまとめておくのがよいだろう。もちろんのことながら、履歴書ではさほど強調しておく必要の感じられない仕事に対してのみ、こういった形式を適用することになるだろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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