ニューヨーク発--Microsoftは米国時間5月24日、「Windows Phone」の「Mango」アップデートを披露した。今秋のリリースが予定されているMangoには、500以上の新機能が追加される計画で、2010年11月のリリース以来、最大のアップデートとなる。
500というのは確かに大きな数だが、われわれが関心を寄せているのはむしろ量よりも質だ。われわれは当然、Mangoのソフトウェアを実際に試すことのできる機会を心待ちにしていた。
わたしは今回、ようやくそのチャンスを得ることができたのだが、今後には期待できると言っていいだろう。
まず、Microsoftは「Metro」ユーザーインターフェースにあまり変更を加えていない。現状のMetroは魅力的で使いやすいため、このことは構わないのだが、Microsoftはこれをさらに賢く簡単なものにしたいと述べている。Microsoftが試みたことの1つは、スタート画面を強化し、より動的でコンテンツリッチなタイルを利用できるようにしたということだ。
Mangoでは、スタート画面のタイルでよりリアルタイムな情報を見ることができるようになった。たとえばスタート画面に連絡先を配置すれば、その相手の最新ステータスや通知がリアルタイムで表示される。タイルはその人物の連絡先情報への単なるショートカットではなくなり、情報を見るのに複数のアプリケーションを開く必要がないため、手間を大きく省くことができる。これは、わたしがWindows Phone 7で不満だったことの1つであるため、大いに歓迎しているし、開発者がアプリに新たな動的タイルの機能を追加できるようになったことも期待できる。
Mangoではマルチタスクもサポートされており、複数のアプリを開く場合の問題も小さくなっている。Mobile World CongressでMicrosoftがこの機能について発表して以来、わたしはこれを待ち望んでいた。実装はシンプルだが効果的なものだ。戻るボタンを長押しすればいつでも、開いているすべてのアプリの回転リストが表示され、これを使ってほかのタスクに切り替えることができる。
これはあまりに簡単なシステムで、最初からWindows Phoneにこの機能が組み込まれていなかったのは何故だろうと思ったほどだ。いくつかの新しいコミュニケーション機能(連絡先のグループ化機能、スレッド式メッセージ表示、PeopleハブへのTwitterおよびLinkedInの統合など)についても同じように感じた。どれも当たり前のものに見えるが、実現されるのが遅れても、ないよりはいい。ちなみに、TwitterとLinkedInの統合については、バックエンドの機能が有効になっていないため、この日はデモされなかった。これらの機能はFacebookと同じように動作すると説明されており、ツイートや近況アップデートはPeopleハブのWhat's Newセクションに表示される。
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