Mangoでは統合受信箱も実現される。これはほかのプラットフォームにもあるが、わたしはMicrosoftのアプローチを気に入っている。Windows Phoneでは、すべてのアカウントを1つの受信箱にまとめてしまうのではなく、関連づけたいアカウントを選択できるのだ。わたしは仕事用のメールを個人用メールと分けておきたいので、さまざまな個人アカウントは関連づけるが、仕事用アカウントは別にするという選択肢があるのは大変ありがたい。
わたしがMicrosoftの考え方を気に入っている別の分野は、新しくなったアプリの統合に関する機能で、特に強化された検索機能との組み合わせだ。画像による検索機能を使えば、スマートフォンのカメラを使って製品のバーコードやQRコードをスキャンし、その商品に関する検索結果を得ることもできる。今回のデモでは書籍が使われ、書籍コードをスキャンすると、その本に関するレビュー、価格、購入場所などの検索結果が整理されて表示された。また、「App Connect」機能を利用すると、関連するアプリを検索してくれる。このデモの場合は、「Amazon Shopping」と「Amazon Kindle」が検索された。
Microsoftのシニア製品マネージャーであるGreg Sullivan氏は、米CNETに対し、同社がMangoで狙っているのは、ユーザーのためにスマートフォンに「面倒な仕事」をやらせることで、ユーザーが自分でアプリを探すのではなく、自動的にやってくれるようにすることだと話した。このようなアプローチは、MangoやWindows Phoneそのものに対して大きな期待を抱かせてくれる。機能そのものは特に目新しくはないが、Windows Phoneの実装の仕方はほかとは違っており、賢い。誤解しないで欲しいのだが、Microsoftはまだ多くの困難を抱えており、これには、今回のアップデートや新しいハードウェアをタイミングよくリリースできるかということも含まれる。その意味で、Mangoが秋までリリースされず、新しい端末はさらに後の時期というのは心配だが、それでも、わたしは期待している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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