Appleは米国時間5月31日、来週サンフランシスコで開幕するWorldwide Developers Conference(WWDC)において、同社のクラウドベースのサービス「iCloud」を発表する予定であることを明らかにした。
米国時間6月6日の基調講演では、iCloudの詳細が語られる予定である。iCloudに加えて、次世代デスクトップOS「Mac OS X Lion」、そして、「iPhone」「iPad」「iPod touch」に搭載される次期モバイルOS「iOS 5」についても詳細を語る予定だとAppleは述べた。
また同社は5月31日のプレスリリースで、復帰時期未定の医療休暇中にある同社最高経営責任者(CEO)Steve Jobs氏が発表の場に出席する予定だと述べた。
Jobs氏は、わずか数カ月前にも「iPad 2」の発表イベントにサプライズ登場した。3度目の医療休暇を2011年に入って発表してから同氏が姿を見せたのは、それが初めてだった。すい臓がんを乗り越えたJobs氏は、いまだに休暇の理由を明らかにしていない。同氏は、できる限り早くAppleの日常業務に復帰すると述べていた。
Appleは、31日午前の発表ではiCloudの具体的な内容については明かさなかった。しかし、そのようなサービスの立ち上げについては、かなり以前、少なくともAppleが1年半前にオンライン音楽ストリーミングサービスLalaを買収してから、詳細な情報や示唆する動きが浮上していた。
米CNETは2010年1月、クラウドベースの音楽ストリーミングサービスについてAppleと話し合いを持っているという複数の音楽業界関係者からの情報を入手した。ユーザーはそのサービスを利用して、ウェブを介してコンピュータやAppleの携帯端末上で楽曲を聴くことができるようになるという。
米CNETのGreg Sandoval記者は2週間前、AppleがEMI Musicとクラウド音楽ライセンス契約を締結し、Universal Music GroupおよびSony Music Entertainmentともまもなく契約を締結するという情報を入手した。同社はWarner Musicとの間で既にクラウド契約を結んだと言われている。
これらのレコード会社とのライセンス契約だけが残された課題であると思われる。またAppleは、音楽出版社とも契約を結ぶ必要がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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