Googleは、静止画像向けフォーマット「WebP」について、画質の大幅な改善を発表した。同社では、現在主流のJPEGに代わりWebPを採用すれば「ウェブの高速化」が実現できるとうたっている。
2010年に発表されたWebPは、Googleが開発しているオープンソースで著作権フリーの動画技術「WebM」から派生した静止画形式だ。GoogleはWebPのアピールポイントとして、新しい圧縮技術の採用により、JPEGを使用する場合と比べてウェブページの読み込みが高速化し、必要なネットワーク帯域も抑えられるとしている。
Googleは今回、エンコーディングソフトウェアのさらなる機能向上により、WebPの画質を改善すると発表した。このソフトウェアを用いることで、たとえば画像の中の複雑な部分にデータを集中させることができる。また、「fancy upsampler」機能によって、圧縮アーティファクト(圧縮による画像の劣化)を引き起こしかねない斜め方向の輪郭が滑らかに表示される。今回の改良では、新たなデコーディング技術も必要としない。
Googleで製品マネージャーを務めるRichard Rabbat氏とプログラミングを担当したPascal Massimino氏は米国時間5月20日付のブログ投稿で、「WebPの圧縮アルゴリズムは大幅に改善されたが、これまでのバージョンとも完全な互換性を維持している」と述べた。圧縮品質の改善とは、同一のファイルサイズで画質が向上する、あるいはストレージ容量やネットワークデータを抑えながら、以前と同じ画質を実現するといったことを意味する。
今回発表されたWebPの新機能について、大きなものを以下に挙げる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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