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NEC、「WebOTX」を機能強化--Salesforceと連携

富永恭子 (ロビンソン)2011年05月25日 20時56分
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 NECは5月25日、同社のサービス実行基盤ミドルウェアを強化し「WebOTX V8.4」として販売を開始した。

 WebOTXは、「アプリケーションサーバ」、SOAに基づいたシステム構築をサポートする「サービスインテグレーション」、RFIDや音声などを活用したサービスの迅速な開発をサポートする「サービスコンポーネント」の3つのレイヤで構成されるミドルウェア製品。

 今回の製品強化のポイントは、「ESB製品によるパブリッククラウド連携」「クラウド環境への導入容易性を向上したアプリケーションサーバ」「信頼性・運用性を向上したバッチサーバ」の3点となる。

 新製品では、社内システムとパブリッククラウドとのシームレスな連携を実現するため、ESBである「WebOTX Enterprise Service Bus」を強化した。これにより、Salesforce.comが提供するパブリッククラウドサービス「Salesforce」との連携を実現している。ERPやメインフレームなどの社内システムと、Salesforceとをコーディングなしで連携し、各システムのデータを相互利用することが可能という。NECによれば、ESB製品としてSalesforceとの連携を実現したのは、WebOTXが初だとしている。

 また、アプリケーションサーバ「WebOTX Application Server」の強化として、小規模から超大規模システム向けすべてに、「インポート機能」ならびに、仮想サーバのスケールアウトを自動化する機能を追加した。この機能では、1台のサーバに同製品をインストールすれば、そのインストール情報を他のサーバにコピーできるため、2台目以降のサーバの環境設定を簡素化できるという。これにより、多くの物理サーバや仮想サーバを運用するクラウド事業者などは、インフラ構築、運用時の作業を大幅に削減できるとしている。

 さらに、バッチ実行基盤である「WebOTX Batch Server」では、処理するバッチプログラム(ジョブ)の優先順位を判断して、重要なジョブから順番に処理する機能や、負荷状況に応じて最適なバッチサーバへ処理を振り分ける機能を搭載した。これにより、大規模バッチ処理を安定的に実行することが可能になったとしている。また、ジョブのメモリ使用量や実行時間を監視する機能を搭載。バッチ処理中のメモリ不足や処理の遅延などの兆候を検知し、障害発生を未然に防止できるほか、システムを停止せずにジョブの追加・更新や、設定変更を行う機能も用意するとしている。

 各製品の価格(いずれも税別)は、WebOTX Enterprise Service Bus V8.4が350万円から。WebOTX Application Server Standard V8.4は、小規模向けの「Express」が27万5000円から。小・中規模向けの「Foundation」が120万円から。中・大規模向けの「Standard」が200万円から、超大規模向けの「Enterprise」が450万円から。WebOTX Batch Server Standard V8.4は、150万円から。

 NECは、メインフレームユーザーやSalesforceを導入しているユーザーを中心に新製品を拡販し、今後3年間で合計6万システムの導入を目指す。

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