NECは、アプリケーションサーバー「ActiveGlobe WebOTX」において、業界初の「電子署名付加機能」の搭載を始め、さまざまな機能強化を図った「同 バージョン6」を8月26日に発売した。
従来、インターネット上で提供されるWebサービスは、サービスの提供企業や内容の正当性を保証できないため、あらゆる企業間での動的なWebサービスシステムを導入することは困難だった。新製品では、業界で初めて、Webサービスの登録・検索用データベース「UDDIレジストリ」に登録するデータに電子署名付加機能を提供することで、Webサービスの信頼性の保証を可能にした。
また、国内ベンダーとして初めて、Javaを利用した基幹業務システム構築を可能にする「J2EE」の最新仕様「J2EE 1.4」に対応した。「Webサービス構築機能」を始め、Javaの最新技術を活用した基幹業務システムを効率的に構築することができるとともに、Javaを利用してネットワーク上のハードウェアやソフトウェアなどを統合的に管理・監視するための最新仕様「JMX 1.2」にも対応しているため、複数サーバー上で稼動するアプリケーションの動作状況を統合的に管理できる。
さらに、Javaのメッセージングサービス「JMS」の処理構造を改善することで、非同期のデータ送受信を行うシステムの処理性能を最大5倍に向上することができる。また、CORBAのサービス処理構造を改善することで、各所に分散した複数のデータベースの同時更新を行うシステムの処理性能を最大2倍に向上することが可能。
このほか、アプリケーションの「障害監視機能」を強化し、特定のアプリケーションに障害が発生しても、他のアプリケーションに影響を与えることなくシステムを安定稼動することができる。同社の「WebSAM」やHPの「HP Open View」などのシステム運用管理ソフトと連携させれば、システムのさらなる安定稼動を実現できる。
同社では、「ActiveGlobe WebOTX」について、今後3年間で6万本の販売を見込んでいる。
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