ビデオリサーチインタラクティブ、フィルモア・アドバイザリー、クロス・マーケティングの3社は5月20日、「クラウドデバイス時代の先端マーケティング」をテーマとした合同セミナーを開催した。セミナーでは、スマートフォン市場の動向やユーザーの特性、各社のスマートデバイス向けマーケティング製品が紹介された。
まず、ビデオリサーチインタラクティブ営業企画部の深田航志氏が登壇。深田氏は現在も多くの企業サイトがスマートフォンに最適化されていない現状を紹介し、デバイスごとのサイトの最適化はPVや滞在時間に大きく影響すると指摘する。
ビデオリサーチインタラクティブでは、2010年8月からスマートデバイス向けのキャンペーン効果測定ツール「モバQA neo」を提供している。モバイルアンケートの設問画面は、HTML型式のシンプルなデザインが一般的だが、モバQA neoでは背景や画像のデザインを自由に設定できる。ブラウザベースでのアンケートのためアプリのダウンロードなども不要だ。
1つのアンケートを作成するだけで、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末から同様のアンケートに参加できる。6月からはPC向けサービスも開始する予定だ。
続いて、フィルモア・アドバイザリー代表取締役社長の森航介氏が登壇した。同社のiPhone向けアンケートアプリ「AskSmart.ly」では、アプリをインストールしたユーザーに対して、PCサイトからリアルタイムにアンケートやプロモーションを配信できる。
アンケート機能は、提示された項目を選ぶだけでなく写真を添付して答えるタイプなども用意されている。例えば、「今日の夕飯を写真で撮ってください」というアンケートでは、スマートフォンで撮影した料理の写真を添付して送信する。位置情報を送信することも可能で、撮影された料理が日本のどこで撮影されたかも把握することができる。
5月18日にリリースされたバージョン2.0以降では、アプリユーザー間で簡単なアンケートやQ&Aを行うこともできる。
最後に、クロス・マーケティング事業推進室の難家氏が登壇、iPadを活用した調査会社のためのCAPIシステム「Cross Tablet」を紹介した。Cross Tabletは、DIY(セルフ)型のため、実施期間中の調査票の変更なども柔軟に行える。また、指先でポインタを左右に動かしてメモリを計測するスライダー機能を導入、商品の希望価格などの設問に対し、直感的な操作で回答できる。
収集したアンケートデータは、サーバでリアルタイムに集計される。また、アンケートをあらかじめダウンロードしておくことで、ネットにつながらない環境でもデータを収集できるという。
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