日本ユニシスは5月19日、情報セキュリティサービスシリーズ「iSECURE」にセキュリティ製品「SecureTrunk」を追加し、提供を開始した。
SecureTrunkは、企業内で共有するファイルサーバ上のファイルに対して、「認証強化」「アクセス制御」「データの暗号化」の3つのセキュリティ対策を実現できる製品。これにより、既存の共有ファイルサーバの構成を変更することなく情報漏えいを防ぎ、安全かつ確実に重要な情報を守るという。また、従来は3つのセキュリティ対策を個別に導入するケースが多く、動作検証の負荷やサポートの分散といった課題があったが、これら3つの対策をパッケージングすることによりシステム管理の負荷を削減し、個別に導入、構築するよりも低価格での提供を実現するとしている。
ユーザー認証は、クライアントPCに、ユーザーごとに配布する付属の「専用USBキー」を挿入してパスワード入力することで行う。専用USBキーとパスワードの両方がないとログインができないため、どちらか一方を盗難されたとしても不正なログインを避けられるという。なお、紛失した場合は、管理者により紛失した専用USBキーを無効にし、代替のUSBキーを再設定することが可能だ。
アクセス制御では、管理するフォルダに対してユーザー別、組織別にアクセス権限を設定できる。また、Windows OSに標準で付属するエクスプローラと同様の操作方法で利用できる専用のフォルダ、ファイル管理ツールを提供する。この専用ツールでは、アクセス可能なフォルダのみ表示されるので、不正なアクセスや誤ったアクセスを防止できるという。
暗号化アルゴリズムには、米国連邦標準規格で規定されている「AES-256」を採用。暗号化用ソフトウェアのインストールは不要で、専用ツールに表示されるフォルダに暗号化したいファイルを入れるだけで、自動的にデータを暗号化できる。
その他にも管理するフォルダ内のファイルに対して、ユーザーが、いつ、どんな操作を行ったかを知ることができる「アクセスログ採取/閲覧機能」や、利用者の人事異動時に、アクセス権限の設定が一括変更できる「設定変更機能」などの管理者向け機能を装備。クライアントPCと共有ファイルサーバ間をVPN接続することで、社外からのリモートアクセス環境でも利用できるという。
SecureTrunkの提供価格は、管理対象となるクライアントPC数により変動する。管理対象PCが300台の場合、最小構成価格は227万4000円(税別)となる。日本ユニシスでは、SecureTrunkおよび関連サービスを含め、今後3年間で2億円の売上げを目標とする。
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