調査会社Bernstein Researchの新しいレポートによると、Appleの次期「iPhone」には、近距離無線通信(NFC)チップは搭載されない見通しであるという。
今回のレポートについては、Bloombergが報じ、Business Insiderでも取り上げられた。Appleが同社携帯端末でのNFCチップの使用を検討中であることを示す兆候が見られたのは1年以上前のことである。それ以来さまざまな情報が伝えられており、次期端末にこの機能が搭載されるとするものもあれば、もっと先になるとするものもあった。
NFCは、約4インチ(約10cm)という短距離にある2つの端末間でのデータ転送を可能とする。携帯電話などのモバイル端末に搭載されれば、モバイル決済などの機能や、携帯電話ネットワークや近くのWi-Fiネットワークを利用することなくBluetoothと同様の方法で端末間のデータ転送が実現される可能性がある。
特に決済機能は、ビジネスとしてAppleに多大な影響を与えるかもしれない。収益の面だけでなく、デジタル化されていない商品の決済を実現する力を同社に与える可能性がある。しかしこれには、特に関連するインフラストラクチャと、独自のソリューションによって市場にすでに参入しているクレジットカード会社との間の根回しという、大きな問題が付随する。
Appleの次期iPhoneは、従来製品の発売時期よりも数カ月遅い2011年9月に発表される見込みである。最新レポートでは、先週発表されたものも含め、Appleは「iPhone 3G」に対する「iPhone 3GS」のような、内部機能を高速化しカメラを改良した「iPhone 4」の高性能版をリリースするつもりであると指摘されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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