ソニーが同社「PlayStation Network」のサービスを再開するには、もっと多くの作業が必要なのかもしれない。
ソニーは米国時間5月14日、同社のオンラインゲームおよびゲームフォーラムについて、米国および欧州地域などにおいて15日よりサービスを再開すると発表した。しかし、15日のサービス再開後、ユーザーは、サービスがすぐに利用できなくなったと不満をTwitterで訴え始めていた。
「Playstation Networkは10分間ほど復旧していたが、その後、メンテナンスのために再びアクセス不能になった。お手柄だよ、ソニー」とTom Cranfield氏はつぶやいた。
「Playstation Networkがまたアクセス不能になっている。サーバがクラッシュしたようだ」と英国マンチェスター在住のLee Fraser氏はTwitterに投稿した。
ソニーのPlayStationEUのTwitterフィードは、ユーザーに忍耐を求めた。
「われわれは今、#PSNの復旧作業を行っているので、それが終わるまで我慢して待っていてほしい。現在、極めて大量のトラフィックを受信している」(PlayStationEUのTwitterフィード)
4月17日~19日にかけてソニーの複数のサーバが攻撃され、PlayStation Networkと「Qriocity」、および「Sony Online」に登録した1億人以上のユーザーの個人データが流出して以来、PlayStation Networkのサービスは4週間近くにわたってアクセス不能になっている。ゲームや映画、音楽のダウンロードおよびプレイや再生に利用されるそれらのネットワークは、ソニーが攻撃を受けた事実を発表する約1週間前から何らかの理由でアクセス不能になっていた。ソニーは、クレジットカード情報が盗まれた証拠はないと繰り返し述べている。
ソニーは、セキュリティを強化する作業に当たっている間は同社のネットワークサービスが利用できなくなると述べ、先週には「数日中に」サービスを復旧する予定だと発表している。ソニーは米国史上で2番目に大規模な今回のセキュリティ侵害の実行者をまだ特定していないが、Anonymousと呼ばれるハッカー活動家集団が攻撃に関与しているかもしれないと考えていることを示唆している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」