ソニーならびにソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、不正アクセスによって停止中のPlayStation Network(PSN)とQriocityサービスにおいて、5月15日(米国太平洋夏時間5月14日)より、米国および欧州地域で段階的に再開することを発表した。
再開にあたり、Sony Network Entertainment International(SNEI)が、ユーザーの個人情報保護をより強固にする安全管理措置を導入し、さらにPSNおよびQriocityサービスの情報セキュリティ管理強化策の一環として、ソニーグローバルソリューションズの代表取締役社長である堺文亮氏をSNEIのチーフ・インフォメーション・セキュリティ・オフィサー(CISO)に任命。現在の職務に加えて、SNEIのネットワークインフラ全般にわたる情報セキュリティの一層の強化、また後任のCISOの選定に専心するとのこと。
なお、日本やその他アジア地域でのサービス再開については近日中に発表をするとし、両サービスの全面再開は、今月中を目指すとのこと。それに先立ち、サービス開始時にパスワード変更をするための準備として、PS3のシステムソフトウェアver.3.61のアップデートを日本を含む全世界で本日より実施。関係機関との協議など、サービス再開に向けた最終調整を行ったうえで、日本国内でのPSNならびにQriocityサービスを一部再開するとしている。
またこの日、子会社であるソニー・オンラインエンタテインメント(SOE)が、段階的にゲームサービスを再開することもあわせて発表した。復旧する機能は、ほぼ全てのオンラインゲーム、ゲームフォーラムの再設定およびパスワード変更にともなう追加機能。またSOEのサービス復旧にあたり登録アカウントのあるユーザーに対して、停止していた期間分の日数に加えて30日間、無料でゲームが楽しめるほか、特別なゲームコンテンツやサービスの無料提供を予定している。
ソニー・コンピュータエンタテインメント公式サイト
http://www.scei.co.jp/
「PlayStation Network」障害に関する最新情報
http://cdn.jp.playstation.com/msg/state.html
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