Visaは、オンラインで物品を購入する際にワンクリックで決済が可能となる新しい電子ウォレットシステムを計画中だ。
Visaの新システムは、近距離無線通信(NFC)として知られるモバイル決済技術分野への進出を狙い、電子ウォレット技術が搭載された携帯電話を使って小売店でもワイヤレスで支払いができるようなものになる可能性がある。
Visaの新電子ウォレットにはさまざまな利点がある。そのひとつはユーザーがオンラインで物品を注文する際、各オンライン店舗で住所やクレジットカード番号をそれぞれ入力しなくてもメールアドレスやIDとパスワードだけで注文できるようになるという点だ。Visaでは購入時の安全性を確保するため、さまざまな認証方法を検討してセキュリティの課題に取り組んでいる。
ユーザーは、電子ウォレットのプライバシーやアカウントの設定を自ら管理しカスタマイズすることができる見込みだ。また小売店側も、携帯電話に搭載された電子ウォレット経由でユーザーにディスカウントやプロモーションなどの情報が送信できるようになるかもしれない。
電子ウォレットを世界展開するために、Visaではほかのカード会社や地方銀行、信用金庫、小売店との協業を進めている。同社はまず米国とカナダにて今秋に電子ウォレットを開始し、2011年には他国でも展開する予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
開発経験ゼロからのローコード開発で
医療ニーズに応えた病院向けシステムを構築
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス