総務省は5月10日、iPhoneに適用される2段階パケット定額プランに関して不適正な広告表示があったとして、ソフトバンクモバイルに行政指導をしたと発表した。
具体的には、初期状態のiPhoneでメールやウェブ閲覧、アプリなどを一切利用していない状態でも、3G通信機能をONにしていると自動的にパケット通信が行われ、2段階パケット定額プラン(パケットし放題 for スマートフォン/標準プライスプラン)の下限額である1029円を上回るパケット通信料が発生することが確認されたという。
総務省はソフトバンクモバイルに対し、iPhone利用者が認識しない自動通信により料金プランの下限額を超えるパケット通信料が発生した原因や、不適正な広告表示が行われた原因を究明するとともに、広告表示の適正化などの措置を速やかに実施するよう指導した。
また、社団法人電気通信事業者協会に対し、スマートフォンを含む携帯電話に適用されるパケット通信料に関する広告表示を適正に行うよう会員事業者への周知を要請した。電気通信サービス向上推進協議会に対しては、スマートフォンを含む携帯電話に適用される広告表示について、ガイドラインの運用状況の確認を行い、適正な広告表示の確保のための取組を実施するよう要請した。
ソフトバンクモバイルは同日、不適正な広告表示について謝罪するとともに、2段階パケット定額プランの利用者、および5月10日までにiPhoneをiOS 4.0以上で利用していた顧客の、定額料の下限額(1029円)を1カ月分無料にするとしている。申込み期間は、5月12日から7月31日まで。申告方法の詳細などについては、5月12日以降にソフトバンクモバイルのウェブサイトで告知するとのこと。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」