シトリックスとアイネットが協業--デスクトップ仮想化とクラウドソリューションで

岩本有平 (編集部)2011年04月28日 16時33分

 シトリックス・システムズ・ジャパン(シトリックス)とアイネットは4月26日、デスクトップ仮想化およびクラウドソリューションの提供で協業すると発表した。

 これにより、仮想化システムの設計から構築、運用、監視、そしてプライベートクラウドサービスまでをワンストップで提供するアイネットの「VAiOS(Virtualization All in One Services)」において、「Citrix XenDesktop(XenDesktop)」によるDaaS(Desktop as a Service)サービスおよび「Citrix XenApp(XenApp)」によるサービスを6月より追加する。

 協業により新たに提供されるサービスは、具体的には(1)アイネットの仮想化プラットフォーム「VAiOS EASY Cloud Service」で展開するDaaS「VIDAAS」、(2)VIDAAS上で印刷した内容をPDF化し、Hadoopストレージサービスにスプールすることでペーパーレスでの情報共有にも対応するプリンティングサービス、(3)マルチテナント環境向けサービスデリバリープラットフォーム「Citrix NetScaler SDX(NetScaler)」を利用することでオンプレミス、プライベートクラウド、パブリッククラウドをシームレスに利用できるハイブリッドクラウドサービス、(4)VAiOSのフランチャイズデータセンターとタイアップした在宅勤務や事業継続計画(BCP)の支援--の4つとなる。

 シトリックス代表取締役社長のMichael King氏は、東日本大震災以降、2月の会見で話した2011年のトレンドに加えて、「計画停電」「在宅勤務」「(Twitterやソーシャルネットワーキングサービスなどの)ソーシャルテクノロジー」に対するニーズが高まっており、「SaaSやPaaS、IaaSの市場規模が震災以前から大きくなってきている」(King氏)と説明した。

 今後は、アイネットが得意とする石油業界や流通業、製造業、金融業、地方自治体などに向けてデスクトップ仮想化導入のコンサルティングビジネスを展開するほか、共同での開発や検証を進めるとしている。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]