日本マイクロソフト(マイクロソフト)は、ウェブブラウザ「Internet Explorer」の最新版となる「Internet Explorer 9(IE9)」日本語版の提供を開始する。4月26日0時よりダウンロード可能となる。
Microsoftは、3月15日にSouth by Southwest(SXSW)でIE9を公開。しかし、日本では3月11日に発生した東日本大震災の影響もあり、日本語版のリリースが延期されていた。
Windows XPをサポートしないIE9だが、ベータ版および製品候補版のダウンロード数は4000万以上、Windows 7における3月の利用率は3.6%、IE9の新機能に対応するサイトは1000サイト以上となり、「開発者にも受け入れられている」(日本マイクロソフト代表執行役副社長コンシューマー&オンライン事業部担当の堂山昌司氏)状況だという。
堂山氏はIE9について「高速」「洗練」「信頼」「相互運用性」の4つの特徴を備えると説明する。JavaScriptエンジンを高速化したほか、GPUを動的に使用することでの処理性能を向上させた。また消費電力を改善し、ウェブサイトをできるだけ広く閲覧できるようにUIを改善。プライバシー保護機能なども実装したほか、HTML5やCSS3といった標準規格への対応も強化している。2011年内には、Windows Phone 7向けにも製品を提供する予定だ。
また堂山氏は、IE9の提供にあたり、ハードベンダーやコンテンツプロバイダーなど、幅広い協力があったと紹介。4月25日に開催された発表会には、ぐるなびやニワンゴ、ヤフー、カヤックといったパートナーらも登壇した。
今週中にはYahoo! JAPANでの検索機能に特化したヤフー版IE9、5月11日からはニコニコ動画版IE9が提供されることなどが発表された。「●●版IE9」といった形で他社と連携するIE9が今後どういったスケジュールで提供されるかは明らかにされていないが、4、5社と話が進んでいるという。
4月26日から提供されるのはあくまでダウンロード版のみ。Windows Updateでの提供タイミングについては現時点では未定となっている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果