ネオジャパン、企業向けウェブメールシステム新版--ファイル送受信の新版も

田中好伸 (編集部)2011年04月22日 21時31分

 ネオジャパンは4月22日、企業向けウェブメールシステムの新版「Denbun Version 3」(POP版とIMAP版)と企業向け大容量ファイル送受信システムの新版「desknet's DAX Version 3」(旧「desknet's DAX EXTRA」)のリリースを開始した。10ユーザーライセンスの価格は、Denbunが4万1790円から、desknet's DAXが6万2790円から。

 Denbunは2007年2月に販売を開始。企業や官公庁、教育研究機関、医療機関などに導入され、累計5万8000ユーザーが利用しているという。新版のV3では、現在策定中の標準規格「HTML5」に対応することで、軽くユーザビリティの高いユーザーインターフェースを実現したとしている。

 ネオジャパンの山田志貴氏(マーケティング統括部プロダクトマーケティング担当)は、Denbunの「ライバルはOutlookのようなメールクライアントソフト」と説明。Denbunはこれまでもドラッグ&ドロップによるメールやフォルダの整理、右クリックでのメニュー表示など、使いやすさを追い求めてきた。

 今回の新版では、カーソルキーやショートカットキーでもメール処理できるようになっている。操作性という点では、添付ファイルの一括ダウンロードもできる。またネットブックなどの“タテに狭い画面”を有効活用できるようにもなっているという。

 新版で新たに追加された機能が、誤送信対策だ。メール送信後、一定時間内であれば、送信を取り消せるという。送信を取り消せる時間は、数秒から数十秒と、エンドユーザーではなく、管理者の側で設定することができる。

 新版では、有償のオプションとしてメールの日英翻訳機能が新たに搭載されている。エキサイトと連携して、受信メールや作成中のメールを1クリックで日本語と英語に相互に翻訳できる。翻訳機能は、7月末までの期間限定で、無償で使うことができる。8月以降の利用については、エキサイトへの申し込みが必要という。

 DenbunのPOP版は、送受信したメールデータを専用データベースに保存、管理する。小規模から中規模に対応できるという。IMAP版は、独自のコネクションプーリング機能を活用することで、高い応答性と安定動作、高い可用性を実現できると説明している。

 対応ブラウザはInternet Explorerの7~9、Google Chrome 10、Firefoxの3.6と4、Safariの3~5。IEの7と8はHTML5に対応していないが、Denbun V3ではIEの7と8をサポートしている。

 一方のdesknet's DAXは、Denbunと同様に2007年2月から販売され、累計2万5000ユーザー以上に利用されているという。Denbunと同様に、オンプレミスで導入するウェブアプリケーションソフトウェア。大容量ファイルをネットワーク経由で簡単、安全、確実に送受信できると説明している。

 新版では、大容量ファイルを受信できるようになっている。ユーザーはウェブブラウザでdesknet's DAXにアクセスして、ファイルのアップロードを依頼する相手にメールを送信する。相手にはアップロード用のURLがついたメールが届き、ウェブブラウザでファイルをアップロードできる。ファイルがアップロードされると、ユーザーには通知メールが届けられ、ウェブブラウザからファイルをダウンロードできる。

 大手SIerの伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2008年5月からdesknet's DAXを導入している。CTCはメールシステム刷新時にファイル送信にセキュリティ上の課題があることを認識している。誤送信によるメールへの添付ファイルのリスク、CDやDVD-Rといった外部記録媒体での受け渡しといった課題だ。

 ファイル送信セキュリティ強化を検討する中で、外部ストレージサービスも考慮したが、外部に社内の重要データを預けることにセキュリティ上の懸念があるために、断念している。その中で、desknet's DAXを見つけて、導入に至っている(CTC内部では「eCargo」というシステム名で活用されている)。

 導入当初は使い慣れていないことから戸惑いがあったが、次第に利用率が上昇していき、顧客企業から評価されるようにもなり、「ファイルのやり取りはeCargoを使う」というルールが定められるようになっていると、CTCの菅原高道氏(情報システム部)が説明している。

 CTC内部のテクニカルサポート部隊から、「eCargoで顧客企業から大容量のファイルを受け取りたい」という要望が寄せられるようになっていったという。そこで、社内のユーザーと同じように、顧客企業もeCargoに登録することを検討したものの、運用の手間がかかるとして断念している。

 その後になって、CTCの営業部隊からも、「顧客企業から大容量ファイルを受け取りたい」という要望がまたもや寄せられるようになり、CTCはネオジャパンに機能強化を打診している。この件がきっかけとなり、今回の新版には、ユーザー登録をしなくても、大容量ファイルを受信する機能が追加されている。CTCでは、desknet's DAX V3正式リリース前の3月28日から新eCargoの稼働を始めている。

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