ビットアイルは4月15日、日本マイクロソフトと協力し、同社のクラウドコンピューティングサービス「Cloud ISLE」で、マイクロソフトの仮想化技術である「Hyper-V」ベースのクラウドプラットフォーム検証環境を提供する「Hyper-Vクラウド検証環境サービス」を開始すると発表した。提供開始は5月10日。
Hyper-Vクラウド検証環境は、Hyper-Vおよびクラウド管理ツール群である「System Center」、コントロールパネルの「Dynamic Datacenter Tool Kit for Hoster(DDTK)」から構成され、ビットアイルが提供する各種仮想化ソフトウェア検証環境「クラウドラボ」に追加構築される。
同サービスでは、仮想化ソフトウェアだけでなく、クラウドサービスの提供を前提としたクラウド基盤管理ツールや利用ユーザー向けコントロールパネルの開発テストなどを行える。Hyper-Vを利用したクラウドシステムの構築検証を手軽に始められるほか、System Centerを始めとしたHyper-V環境の管理システムにより、プラットフォーム構築の手間を大幅に縮小できるという。また、Dynamic Datacenter ToolKit for Hosterでは、サンプルコードを提供し、独自コントロールパネル機能の開発テストもすぐに始められるとしている。
このサービスにより、クラウドベースのホスティングを検討している事業者、自社のサービス基盤としての仮想化環境の構築を検討しているホスティング事業者やSIerは、低コストかつ短納期で検証環境を構築し、実サービス開発のスピードアップを図ることができるとしている。
Hyper-Vクラウド検証環境が提供する検証、開発テスト環境は、「ネットワーク(IPv4/IPv6 デュアルスタック)」「Hyper-V プラットフォーム(Windows Server 2008 R2×N台」「System Centerソフトウェア」「System Center Service Manager(SCSM)」「System Center Operations Manager(SCOM)」「System Center Configuration Manager(SCCM)」「System Center Data Protection Manager(SCDPM)」「System Center Virtual Machine Manager(SCVMM)」「Active Directry Server」「Dynamic Datacenter ToolKit for Hoster(ソースコード提供)」となる。
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