Sony Computer Entertainment America(SCEA)は米国時間4月11日、GeoHotの名で広く知られているハッカーGeorge Hotz氏を相手取って係争中だった訴訟で、和解に達したことを発表した。
「ソニーはこの訴訟が和解に至ったことを喜ばしく思う。われわれがこの件を訴訟に持ち込んだ動機は、当社の知的財産権と顧客を守るためだった。今回の和解と恒久的差し止め命令によってこの目的が達成されるものとわれわれは信じている」と、SCEAの法律顧問Riley Russell氏は声明で述べている。
Hotz氏はソニーの「PlayStation 3」(PS3)をハッキングし、ジェイルブレイク(脱獄)して、ソニーが許可していないソフトウェアを動かせるようにしていた。海賊版ソフトウェアを動かせる可能性もあるという。
和解自体は3月31に成立したようだが、ソニーは和解に達したという事実を公表しただけで、詳細については明らかにしなかった。
Hotz氏は、なんら間違ったことはしていないという姿勢は崩しておらず、SCEAの声明によれば、「ユーザーに迷惑をかけたり、海賊行為をやりやすくしたりといった意図は決してなかった」と語っている。
Hotz氏は自身のブログで、和解そのものについては触れていないが、現在行われているソニー製品のボイコット運動には今も参加していることを明らかにしている。この運動は勢いを増しているようで、同氏の賛同者もあとに続いている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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