Googleが、検索候補を表示するオートコンプリート機能の中傷的性質をめぐりイタリアで起こされていた訴訟で敗訴したことが、原告側の弁護士により明らかになった。
主任弁護士のCarlo Piana氏は現地時間4月5日に自身のブログで、ミラノの裁判所が、誹謗中傷する検索候補をフィルタリングにより遮断するようGoogleに命じた先の決定を支持したと述べた。これらの検索候補は、Googleの検索語入力欄にポップアップ表示される文字列で、ユーザーが検索しようとしている可能性のある検索語を提示する。
Piana氏の依頼人(裁判では氏名が公表されていない)をGoogleで検索したネットユーザーに対し、オートコンプリート機能により「truffatore」(詐欺師)や「truffa」(詐欺)といった検索候補が表示されたようだ。
Googleは、裁判所の決定に「失望した」と表明している。同社は4月5日の声明で次のように述べた。「Googleはオートコンプリート機能で表示される検索語に責任を負うべきでない、とわれわれは考えている。これらの候補は、過去のユーザーによる検索に基づきコンピュータのアルゴリズムによって予測されるもので、Googleが自ら予測するものではないからだ。われわれは現在、当社の選択肢を検討しているところだ」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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