MetaMoJiは、iPad向けデジタルノートアプリケーション「7notes for iPad」の機能強化を図り、4月7日以降に「7notes for iPad ver2.0」として発売する予定だ。
2月3日に新製品として7notesを発表してから、わずか2カ月でのメジャーバージョンアップとなるが、MetaMoji代表取締役社長の浮川和宣氏は、「多くのユーザーの声を反映して、100カ所以上の機能強化を図った。7notesの最大の特徴である手書きをさらに進化させた。とりあえず、手書きでメモしておけば、その後にどんな形でも利用できる環境を実現したのが大きな特徴」と機能強化の狙いを語る。
リリース間近となった7notes for iPad Ver 2.0の進化のポイントについて、浮川和宣氏とMetaMoji専務取締役の浮川初子氏に聞いた。
-こんなに早いメジャーバージョンアップには驚きました。
社長 むしろ、これぐらいのサイクルでビジネスをやらなくてはならないと思っていますよ。2月22日には、ノートをPDFでEvernoteに送信する機能を搭載した「1.2」をリリースしていますし、これからも毎月のように機能強化やラインアップ強化などの発表を行いたいと思っています。1年後というと、以前でいえば10年後というぐらいの長い期間のイメージがありますから(笑)、速いサイクルでどんどん機能強化を図っていきたい。また、多くのユーザーの声を次々と反映していきたいと考えています。
専務 この製品には、「全力疾走で取り組め!」という社長の指示が出ていますので、開発現場はその気持ちで取り組んでいます。社長に「こんな機能を考えている」というと、すぐに次のバージョンに反映してくれという話になりますし(笑)、まだまだやることはたくさんあります。
今回のメジャーバージョンアップでは、製品発売後にいただいた声を、かなり反映しています。大小含めて100カ所程度の機能強化を図っています。機能強化について、ひとつひとつを説明するわけにはいきませんが、使っていただくと、こんなところが使いやすくなっているということを随所に実感していただけると思います。
-今回の機能強化の最大のポイントはどこですか。
社長 最大の進化は、「後から変換機能」の搭載です。7notes for iPadでは、手書き文字をそのまま保存できる「書き流し入力」方式が大きな特徴ですが、新機能では手書き文字を、後からテキスト文字に変換できる機能を新たに搭載しました。
最初のバージョンでは、手書きで入力した文字をその場でテキストに変換することは可能でしたが、新たに後から変換機能を搭載したことにより、「まずは手書きで書いておく」という使い方ができるようになる。これは、7notesの利用範囲を大きく広げるものであり、iPadの利用形態も変えるものになると自負しています。
出先でちょっとメモをしたい、会議の議事録をとりたいといった場合にも、iPadに手書きでまとめておいて、あとで必要なところをテキストに変換すればいい。漢字がわからなかったり、間違った表記をしても、(MetaMoji独自の手書き日本語入力エンジンである)「mazec」によって、後で正しい文字に変換しながらテキストデータ化できます。とにかく手書きで書き留めておけばいいという環境が実現できるのです。
これは、記者が取材現場で使えるツールになるかもしれませんね。取材内容をまずは手書きでiPadに書き留めておけば、あとは必要な部分だけを対象に、テキスト化して記事として入稿すればいいわけですから。これまでの手書き入力は、入力するだけで終わっていたという点が問題だった。しかし、7notesでは、後から変換機能によって、手書き入力した後にどう活用するかというところまでの提案ができるようになったのです。
専務 今回の機能強化では、後から変換機能のほかにも、送信機能を強化しています。従来は、PDFでしか送信できなかったものを、新たにテキスト化してメールできたり、7notesドキュメントとして、手書き文字のままで送信し、相手の7notesで利用するといったことが可能になっています。
また、PDF化したものをEvernoteやGoodReaderに送るといった使い方もできます。手書きで入力したものが、メールとして利用できたり、他人に渡したり、必要なところを編集したりといように、様々な形で応用できるようになるというのが7notesならではの特徴です。
社長 いま私は、すべてのメールを7notesで手書きして、それをテキスト化して送信しています。やはり、手書きの方が、自分の考えがまとまりやすいですし、テキスト化する作業を行いながら文章を精査できる。手書き文字を自由自在に操れるという楽しさをiPad上で実現することができました。そして、手書き文字を双方向にやりとりし、さらに、どこでも、誰でもが、手書き文字をテキスト化したり、自由に編集するといった環境が整ったといえます。
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