「7notes for iPad」が早くも2.0に--MetaMoji浮川社長に進化のポイントを聞く - (page 2)

-機能強化は多岐に渡るようですが、ほかにはどんな点がありますか。

専務 ユーザーインターフェースをより簡素化しました。画面上部に表示されるコマンドメニューは、初期バージョンでは9つに分類されていましたが、最新版では6つに集約し、すべての操作を直感的に行えるように工夫を凝らしました。

社長 手書き文字を入力した際に、漢字の画をひとつずつ消したいという場合、一文字消したい場合、入力した文章をまるまる消したい場合という、それぞれに異なる操作も、直感的に行えるようになっています。さらに、レンズ機能による拡大表示など、iPadの標準的なインターフェースも採用しました。使いやすさを追求した独自ユーザーインターフェースとともに、iPadの標準的な操作環境を採用したシンプルなインターフェースの実現にもこだわっています。

-2月3日に発売した初期バージョンの売れ行きはどうでしたか。

説明 浮川社長は、日本で発売前のiPad 2を使って新しい7notesのデモを見せてくれた

社長 具体的な数字はお話しできませんが、キャンペーン価格の900円で販売していた2月中は、有料アプリケーションとして首位となりました。その点では多くの人に利用していただき、良い出足だったといえます。

 7notesを使って、「こんなことができるんだ」というように世界観が変わったという意見をいただいたことは、大変うれしいことでした。ただ、初期バージョンは多くの人に利用していただくことも大切ですが、それ以上に、どんな機能が欲しいのか、どんな点を改善してほしいのかといった声を聞くことの方が重要だったと考えていましたから、その点でも成果は大きかったと考えています。今回の新バージョンでは、ユーザーの数多くの声を、短期間に反映できたものになっています。

-今後の7notesの進化はどうなりますか。

社長 4月4日発表の7notes for iPad ver2.0は、4月7日以降には、App Storeでご購入いただけるようになる予定です。価格は、現在の1500円から900円に改定し、より多くの方々に利用していただきたいと考えています。従来版からのアップデートは無料です。今後も継続的な機能強化のほか、ラインアップの強化に力を注ぎたいですね。

専務 ラインアップの強化という点では、まずはiPhone版があります。これは5~6月には製品化したいと考えています。

 また、Android対応版も現在開発中です。これは、(デジタルノートアプリケーションの)7notesとして提供するか、(手書き日本語認識エンジンの)mazecとして提供するかを検討しているところですが、Android搭載端末の広がりなどを見据えながら製品化していく考えです。

 そして、英語の手書き入力にも対応したインターナショナルバージョンは、夏前には出荷する計画です。英語対応に続いて、ドイツ語、フランス語、スペイン語などへの対応も図るほか、それぞれの言語で使いやすいような機能も付加する予定です。これは、海外の人たちの声を反映しながら製品化していきます。

社長 7notesはまだまだ進化を遂げますが、この製品が登場したことによって、タブレットでの手書き入力が本当の意味で活用できるようになったのではないでしょうか。7notesは、「これなら使える」といってもらえることを目指して開発した製品です。そして、これからは、7notesの使われ方が我々が想像もできないような次元まで広がることを期待しています。

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