日立情報システムズ(日立情報)は4月1日、中国市場向けグローバル事業強化の一環として、製造業、流通業向け業務パッケージのクラウド型サービスを、中国のパートナー企業である広東華智科技有限公司(広東華智)と連携し、中国で提供開始すると発表した。
第1弾として、製造業および卸売業向け基幹業務パッケージ「TENSUITE」の在庫数管理モデルを、同日からクラウド型のサービスとして開始する。また、第2弾として、流通業向け受発注データ交換サービス「REDISuite」のWeb-EDIサービスを、5月から提供する予定。
TENSUITEは、業務の効率化やビジネスプロセス再編などを支援する販売管理・生産管理主体の基幹業務パッケージで、製造業や卸売業を中心に多くの導入実績を持つという。今回の提供開始は、中国の製造業や流通業が抱える「在庫管理の精度向上」「短期間でのシステム導入」「データのバックアップやセキュリティ対策などのシステム運用負荷軽減」といったニーズに応えるものという。
REDISuiteは、日立グループのEDI運用ノウハウや流通業の業務知識を生かしたEDI ソリューション。中国では、政府の政策推進や通信ネットワークインフラの整備、取引環境の改善などにより、流通業におけるEDIの認識と導入機運が高まる一方で、ヘルプデスクや運用サポートなどが未整備なため、中国で展開する日系企業などから、運用サポートを含めたEDIサービスが強く求められていたという。
TENSUITEの月額使用料には、パッケージ使用料、保守料、セキュリティ対策などの運用費が含まれ、2倉庫、5ユーザーまでで2000人民元(税別)から。REDISuiteの月額使用料は、ヘルプデスク、運用サポートサービス費用込みで、1万9000人民元(税別)から。
日立情報では、TENSUITEとREDISuiteの両モデルについて、3年間で750社以上の企業への提供を目指すとともに、今後も中国市場向けのクラウド型サービスのラインアップを拡充する予定だ。
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