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モバイルの潮流が商取引にもたらす劇的な変化

Caroline McCarthy (CNET News) 翻訳校正: 矢倉美登里 福岡洋一2011年04月01日 12時06分
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 サンフランシスコ発--モバイルの潮流がEコマースの世界に向かっていることから、今後、市場の奪い合いが激化するだろう。少なくとも、米国時間3月28日から31日までサンフランシスコで開催されたWeb 2.0 Expoでの、商取引の未来に関する2つの短い講演を踏まえるとそう思える。2つの講演とは、Googleの支払いシステム担当バイスプレジデントOsama Bedier氏が30日午後に行った講演と、eBayのグローバル製品管理担当バイスプレジデントDane Glasgow氏の31日午前の講演だ。

 「買い物客は、オンラインとモバイルを区別していない。モバイルを日常の活動の延長と考えている。モバイルは明らかに、Eコマースに影響を及ぼしている」と、Glasgow氏は述べた。

 これが、最近のeBayが取り組んでいる大きなテーマだ。

 Glasgow氏の講演は主として、eBayがモバイルショッピングと店舗でのショッピングの両方に焦点を当てていることを強調するものだった。新興企業RedLaserを買収した後にモバイルアプリに組み込んだバーコードスキャン技術と、Milo.comの買収によって追加された地域ショッピング検索機能は、eBayのこうした方針の一例だ。Glasgow氏は、ウェブサイトとモバイルアプリの両方で商品を検索でき、物理的な距離に基づいて検索結果を整列させるeBayの新機能を発表した。また、Milo.comの技術を利用して小規模な企業がeBay上の商品をインデックス化する方法も紹介した。これによって小規模な企業に、Eコマースに進出するための新たな方法を提供できるという。

 Bedier氏の講演は全体的な構想を描くもので、モバイル機器により、ほぼすべての場所であらゆる物の支払いが可能になる世界をイメージしていた。「クレジットカード、デビットカード、ギフトカード、プライベートブランドのカードなど、手持ちのカードはすべて、クラウドに移行する必要がある。すべてがデジタル化され、こちらが利用したいあらゆる店舗で利用できることが必要だ。販売店側が応じるかどうかではなく、こちらが選ぶのだ。通貨や地理的な場所の違いが障害となってはならない」と、Bedier氏は語った。同氏はeBay傘下のPayPalで長年にわたって幹部を務めた後、2011年にGoogleに入った。

 だが、2人の講演には興味深いテーマ上の共通点もあった。それは、携帯電話をオンラインとオフラインの商取引の中心に据えれば、物理的なものと個人的なものを重視する体験に何らかの形でつながっていくということだ。商取引の劇的な変化により、人々は消費者体験のなかで「個人的な嗜好を自覚し、地域を感じ、物事を記憶する」ようになる、とBedier氏は述べている。一方、Glasgow氏は、RedLaserとMilo.comの買収で新しい機能を獲得したことにより、eBayはオンライン小売りとオフライン小売りの溝を埋めることが可能になる、と語っている。

 Bedier氏は、この分野におけるGoogleの取り組みについて詳しくは述べたくないようだったが、Googleもおそらく、オンラインとオフラインの溝に注目しているのだろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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