IE9のインストール手順の最大の問題は、Windows XPでは動かないということだ。Windows XPはWindows 7がリリースされた今でも、世界のコンピュータ市場の40%を占めている。Windows XP版のIE9は存在せず、今後も出る予定はない。
Microsoftの公式な説明では、Windows VistaとWindows 7でデバイスドライバの処理が変更されたことが原因だとしている。
Microsoftは明らかにこの点で、古いものを切り捨てていくことを利点に変えているAppleの例に倣おうとしている。しかしこれは、古いハードウェアやソフトウェアがサポートされることに慣れているMicrosoftユーザーにとっては、大きなリスクだ。われわれはWindows 7を気に入っているし、Windowsマシンの多くがWindows 7になれば嬉しいと思うが、ハードウェアによる高速化に関する強攻策については納得できない。特に、ライバルがWindows XPでもハードウェアアクセラレーションを提供している状況ではなおさらだ。
インストールが終わると、マシンの再起動か、開いているすべてのプログラムの終了が必要になる。これは、Internet ExplorerがWindows 7やVistaとやりとりする仕組みが(おそらくより良い方向に)変更されるためであろうが、煩わしいことは確かだ。
IE9のインターフェースは大きく変わり、レイアウトを最小化して画面の面積を最大化するというトレンドに従った。興味深いことに、ライバルがロケーションバーの上にタブを配置する中、Microsoftはこれとは異なるアプローチを取っている。IE9は、デフォルトの状態では、タブがロケーションバーと同じ列に表示される。この位置はコンテキストメニューから変更でき、[別の行にタブを表示]オプションを選択すると、タブはロケーションバーの下の列に表示される。これに対し、「Google Chrome」や「Firefox 4」「Opera」ではタブの下にロケーションバーが表示されるようになっている。
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