アップル、「iOS」向け音声関連機能を強化か--求人情報で明らかに

文:Joe Aimonetti(Special to CNET News) 翻訳校正:湯本牧子、福岡洋一2011年03月07日 11時04分

 AppleInsiderが注目した最近の求人情報によると、Appleは音声コントロールと同期を手がける部門の強化に役立つ人材を探している。このことは、「iPhone」「iPod touch」「iPad」の今後の方向性を示唆しているのかもしれない。

 Appleが音声コントロールの専門家を募集するのは今回が初めてではない。2010年12月には、「音声認識、『iOS』ソフトウェアの音声関連アプリケーション開発、音声研究など、音声関連技術を専門」とする新たな人材を探していた。

 Appleが今回採用しようとしているのは、iOS搭載機器の音声コントロール機能開発に従事する3人の「iOS Speech Operations Engineer」だ。同社が求める専門スキルには、以下が含まれる。

  • 大規模なXen仮想マシンインスタンスの展開と構成における実務経験
  • ssh、kickstart、BIND、Postfix、Nagios、iptables、sed、awk、curlを扱った実務経験
  • ロードバランシングとファイアウォールの構成における実務経験
  • Nuance Communicationsの「Nuance Recognizer」、IBMの「WebSphere Voice」「Google Voice」などの音声検索ツールに関する実務経験

 Appleが2010年に出願した特許に、アプリケーション開発者が自作のiOS向けゲームやアプリケーションで特定の音声コマンドを使えるようにする機能など、音声コントロールにおいていくつかの改良を施すものがあった。

 2011年夏にiPhoneの小型版がリリースされるとの報道では音声コントロールにも漠然と言及しており、端末の大きさを考えると、音声コントロールがメインナビゲーションモードになる可能性があると伝えている。

 音声で作動するハードウェアや音声認識ソフトウェアはかなり以前から存在するが、この技術はそれだけを使って端末のOSを操作する方法としてまだ主流になっていない。Appleは2010年4月に音声認識ソフトウェアを手がけるSiriを買収したことが報じられており、ごく近いうちに同社が音声関連で大きく前進すると予測するアナリストは多い。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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