グーグルは3月より、動画共有サイト「YouTube」の新たな動画広告メニュー「True View」を国内で試験的に導入する予定だ。2月15日、米Googleのプロダクトマネジメント・ディレクターであるShishir Mehrotra氏が明らかにした。
True Viewには2種類のメニューが用意される。まず、「インスレート広告」は、広告表示のタイミングで動画広告のリストが現れ、その中からユーザーは見たいものを1つ選択する。“自ら選んだ”という結果が、より高い広告価値を提供する仕組みだ。
もうひとつの「インストリーム広告」は、ユーザーが広告をスキップできるのがポイントだ。広告主が支払う広告料金は、ユーザーが最初から最後まで広告を視聴した場合にのみ発生する。
いずれも“選択させる”というステップを経ることで、ユーザーにとって広告価値を高めることが狙いだ。広告料金はそのぶん高くなるのかという問いに対しMehrotra氏は、 「検索連動型広告のアドワーズ広告と同じオークション形式で決まることになる」としたうえで、「現段階では、米国で1回あたり1セントから1ドル程度までといったレンジを想定している」と答えた。
またMehrotra氏がデータを引用しながら一貫して強調していたのは、「いまユーザーは“広告であるか否か”よりも“面白いかどうか”を優先して判断しており、YouTubeでヒット数を稼ぐ企業のプロモーション動画は確実に増えている」ということだ。 そのうえで、ユーザーが選択行動を起こせるTrue Viewは「一方的に送信するだけだった旧来のテレビを含む、幅広い広告の業界にとって重要な一歩になる」とインタラクティブ性を示した。
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