フィードテイラーとスマートスタイル、住友セメントシステム開発の3社は2月3日、iOSアプリを活用した企業向け文書配信管理クラウドサービス「SyncBoard for Enterprise」の提供を開始したと発表した。企業内で活用されているiPhoneやiPadに対して文書やコンテンツを一括管理、配布、運用できるという。端末台数10台までで月額5万2500円で利用できる(容量20Gバイトの場合)。
これまでiPhoneやiPadの導入は、効率やセキュリティが重視される企業には手順の煩雑さやセキュリティポリシーとの兼ね合いなど、安全性の確保が難しいことを理由に活用実現が困難だったという。
今回のSyncBoard for Enterpriseは、企業での利用を念頭においた各種機能により、セキュリティを確保しつつ文書やコンテンツを共有、配布できるシステムだという。具体的には、情報漏えいを防ぐリモート削除、誰がいつ文書を閲覧したのか、ログを細かく収集、管理、紛失時の閲覧ロック、アプリ連携によるファイル複製の制限、端末単位でのアクセス制限管理、文書単位での閲覧期限設定やデータ保護APIを使用した暗号化といった機能が備えられている。
SyncBoard for Enterpriseを活用することで、最新の文書を常に社内外を問わずにiPhoneやiPadで閲覧できるという。ペーパーレス化することで、経費削減にも貢献できるとしている。SyncBoard for Enterpriseには、文書の全画面表示や更新文書の一括ダウンロード、独自開発のPDFビューワなどの機能も備えているという。
SyncBoard for Enterpriseは、フィードテイラーが自社内で活用している文書配信管理システムがベースとなっている。スマートスタイルのMySQL技術を基盤にしたLAMP構成での運用と経験をもとに、スマートスタイルが技術サポートと保守の支援を担当する。住友セメントシステム開発が総販売元となっている。インフラには、インターネットイニシアティブ(IIJ)が提供するIaaS「IIJ GIO」を採用している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス