大塚商会、iPhoneやiPadの企業導入支援サービス--コンサルから運用支援まで

田中好伸(編集部)2011年01月31日 20時22分

 大塚商会は1月31日、業務でiPhoneやiPadを導入する企業向けにシステム構築のコンサルティング、安全な通信サービス、導入後の運用までを支援する「iPhone/iPadワンストップサポートサービス」を2月1日から提供すると発表した。

 iPhone/iPadワンストップサポートサービスは、同社のサービス&サポートプログラム「たよれーる」を中心に企業がiPhoneやiPadを活用する際にハードウェアの購入、通信環境、運用支援など必要なサービスをワンストップサポートとしてメニュー化したもの。アップル認定リセラーとして同社がアップル製品の販売、運用支援で培ったノウハウを取り入れているという。

 (1)アドバイザリ(2)コンサルティング(3)導入支援(4)設定(5)出張指導(6)テレフォンサポート――という6種類のサービスを新たにメニュー化。外部から社内システムへ接続するリモートアクセスサービスとして(7)O-CNET AIR STREAM(8)O-CNET AIR TUBE for iPad(9)ポータブルオフィス――を用意して、iPhoneやiPadを活用したソリューションを提供する。

 アドバイザリは無料、コンサルティングと導入支援は個別見積もり。設定のサービスは管理用端末設定が2万円、iPhoneやiPadの基本設定は1台3500円、応用設定が個別見積もりとなっている。出張指導は2月上旬から、テレフォンサポートは2月中旬から提供する予定としている。

 O-CNET AIR STREAMはiPhoneやiPadからクラウドの認証基盤を利用して通信環境を構築できる。トンネリングプロトコルにPPTPを採用することで、端末側にソフトウェアなどをインストールする必要がないという。ワンタイムパスワード機能を標準で搭載している。認証基盤となるサービスセンターとユーザー企業の間をVPNで接続する必要がある。価格は1社あたり月額1万4800円。1人あたり月額1500円で利用できる(どちらも税別)。

 O-CNET AIR TUBE for iPadは、これまでモバイルPC向けに提供していた完全閉域型のリモートアクセスサービス。モバイル無線ルータを利用することでiPhoneやiPadでも利用できるという。税別価格は1人あたり6400円。

 自社構築型リモートアクセスサービスのポータブルオフィスは、ユーザー企業内に認証用のSSL-VPN装置を置いて、ワンタイムパスワードを組み合わせることで、外出先からでも高いセキュリティレベルでiPhoneやiPadを使ったモバイルアクセスができるというもの。通常1年ごとの更新となるVPN装置のライセンスと保守、ワンタイムパスワードの認証サービスのライセンスを大塚商会独自に5年のパッケージとして、低価格で提供すると説明している。価格は10ユーザーで120万円から、25ユーザーで161万円から(どちらも税別)。価格にはSSL-VPN装置とワンタイムパスワードの5年間の費用が含まれている。

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