「App Store」でダウンロードされるアプリケーションについて、Appleが締め付けを強化しようとしていると報じられたが、同社が自社の見解を明らかにした。
The New York Timesの米国時間2月1日付けの報道によると、Appleは、一部のアプリケーション開発者に対し、アプリケーション内で電子書籍を今後販売するには、同社システム経由で決済する必要があると述べたという。同社はまた、App Store以外の場所で購入された電子書籍に関しては、引き続きアプリケーション内で閲覧可能だと表明している。
同記事によると、AppleはソニーのiPhone向けアプリケーションを却下し、その理由を「Sony Reader Store」経由での電子書籍の購入と閲覧が可能なためだとしているという。同記事は、ソニーのデジタルリーディング部門担当プレジデントSteve Haber氏の話として、すべてのアプリ内購入は今後においてAppleを経由するようになるとAppleがソニーに述べたと報じている。
これに対し、All Things Digitalによると、AppleはApp Storeのガイドラインを変更してはいないという。同社は、コンテンツ、機能、サービスの購入が可能なアプリケーションはAppleの「In App Purchase API」を利用しなくてはならない、という既にある規則を強調しているに過ぎないという。同社広報担当のTrudy Mulle氏はAll Things Digitalに対し、「われわれは、開発者規約やガイドラインを変更していない」と述べ、「現在、アプリケーションがアプリ外部で書籍を購入する機能をユーザーに提供する場合、そのアプリでアプリ内購入を使って同じ選択肢を利用可能にすることを要求している」と語った。
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