グーグルは1月31日、携帯端末向けOS「Android」に関する説明会を開催し、Androidのこれまでの歩みや今後のビジョンを紹介した。
説明会で登壇したGoogleグローバルアンドロイドパートナーシップディレクターのJohn Lagerling氏は、日本のホリデーシーズン(2010年のクリスマスから2011年のお正月)におけるAndroid搭載スマートフォンの売上が好調だったと話す。
その大きな要因として、日本市場でもクチコミ効果が生まれるだけの端末数がそろってきたこと、ワンセグやおサイフケータイといった従来の携帯電話向けの機能や、スマートフォン専用の料金プランの登場により、購入のハードルが下がったことを挙げる。
また、従来の携帯電話との違いは、Androidベースで開発されるスマートフォンは基礎となるベースインフラがすでに構築されているため、メーカーはユーザーインターフェースや端末のデザイン性などフォーカスしたい分野に注力できることだと説明した。
「これから成功するメーカーは、ハードウェアのデザイン性や最先端の液晶画面、他社が持っていないパーツや機能を新たなデバイスに組み込むことができるメーカーだ」(Lagerling氏)
説明会では、タブレット端末向けOS「Android 3.0」(開発コード名:Honeycomb)も紹介された。 Lagerling氏は、タブレット端末に最適化されたマルチタスク機能や大画面で利用できるウィジェットを例にあげ、Android 3.0を「最強のポータブルインターネットデバイスを実現するためのOS」と表現する。
またAndroid 3.0はオープンソースのためスマートフォンにも搭載できるとしたが、タブレット端末など大画面用に最適化されたインターフェースであることから、「スマートフォン向けにも最適化する必要がある」と語った。
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