AT&Tによる米国での「iPhone」の独占販売を切り崩したVerizon Wirelessは、魅力的な下取りサービスでAT&Tの顧客を自社に誘い込もうとしている。
報道によると、Verizonは企業顧客に対し、下取りクレジットオプションに関する詳細を記載した電子メールを送ったという。その内容は、AT&Tを通じて購入した従来のiPhoneをVerizonに持ち込むと、Verizon版iPhoneに使える好条件のクレジットが提供される、というものだ。初代iPhoneの16Gバイトモデルには60ドル、「iPhone 3G」の16Gバイトモデルには105ドル、「iPhone 3GS」の32Gバイトモデルには160ドル、「iPhone 4」の16Gバイトモデルには280ドル、iPhone 4の32Gバイトモデルには360ドルのクレジットがVerizonから提供されるという。
Verizonの広報担当者によると、下取りクレジットは携帯電話の種類を問わず誰でも受ける資格があり、iPhoneに限定されるものではないという。(ギフトカード形式で)受け取るクレジットの金額は、携帯電話の状態によって決まる。ただし、ギフトカードを使ってiPhoneを購入するということは、補助金の額を差し引いた価格でなく、定価で購入することになる点に注意する必要がある(補助金を適用してiPhone 4を購入する場合の価格は、16Gバイトモデルで199.99ドル、32Gバイトモデルで299.99ドルとなっている)。ギフトカードは、毎月の携帯電話利用料金に充てることもできる。
下取りサービスはこれまで、新しいiPhoneが発売されるたびにRadioShack、Best Buy、Targetなどの小売業者が仕掛けることが多く、「Gazelle」や「NextWorth」といったサイトでも常に実施している。しかし、米国ではこれまでiPhoneを扱う通信事業者が1社だけだったため、通信事業者2社が互いの顧客をめぐって直接対決する構図は目にしたことがなかった。
さらにVerizonは、既存顧客を対象とした事前予約についても詳細を明らかにした。事前予約による注文は、既存のVerizonアカウントを通じてオンラインで行う必要があり、米国東部時間2月3日午前3時に受付開始される予定だ。予約注文によるiPhoneの供給数には限りがあるため先着順で販売する予定だと、Verizonは注意を促している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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