ニューヨーク発--Verizon Wirelessは、「iPhone」向けに30ドルの無制限データプランを提供する予定だ。同社を傘下に置くVerizon Communicationsの最高執行責任者(COO)Lowell McAdam氏が米国時間1月25日、四半期毎に行っている投資家との会合で明らかにした。
The Wall Street Journal(WSJ)は、1月25日午前のVerizon四半期決算に関する電話会議に先立ち、McAdam氏のコメントを最初に報じた。これを受けてVerizonは、投資家とアナリスト向けのイベントで報道内容を事実と認めた。ただし、このプランは期間限定で、その後は従量制の課金モデルに移行するという。
McAdam氏はWSJに、「墓穴を掘るつもりはない」とコメントした。同氏によると、無制限プランを提供しなければ、AT&Tから乗り換えたいと思う顧客に対して、障壁を築くことになるという。AT&Tは2010年6月、提供するデータプランを変更し、新規顧客向けの無制限データプランを廃止した。新規顧客は現在、上限がある2種類のプラン、つまり月額25ドルでデータを2Gバイトまで利用できるプランか、月額15ドルでデータが200Mバイトまでのプランのどちらかに加入する必要がある。
AT&Tの新規顧客は、スマートフォン向けの無制限データプランを利用できないが、2010年6月以前にAT&Tと契約した顧客は、新プランの適用対象から除外された。
Verizonがこれまでにも従量制の段階的料金プランの提供について言及してきたとはいえ、料金設定を変更することは、長期にわたりAT&TのiPhoneを利用してきた既存ユーザーの多くがVerizonに乗り換えることの妨げとなる可能性が高い。
だが、無制限プランの適用期間は長くない。Verizonは、投資家との会合の後で無制限データプランに関する自社の姿勢を明確にし、iPhone向けの無制限データプランは「期間限定」になると述べた。
Verizonは、無制限データプランの提供期間については発表していない。だが、提供終了後は、AT&Tの現在の料金プランに似た従量制料金モデルに移行する予定だ。Verizonはまだ、4G LTE対応携帯電話向けの料金を明らかにしていない。4G LTE対応の携帯電話は、2011年上半期に発売される予定だ。
1月25日に行われた決算発表に関する電話会議で、同社の幹部らはまた、月額15ドルで150Mバイトを利用できるスマートフォン向けデータプランを廃止すると述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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