近い将来「iPhone」と「iPad」で直接、商品の支払いが可能になるかもしれない。
Bloombergが米国時間1月25日に報じたところによると、Appleは両製品の次世代モデルに「近距離無線通信」(NFC)技術を搭載する計画だという。消費者は、現金やクレジットカードの代替手段として同技術を使ったモバイル決済が可能になる。
技術コンサルティング企業のEnvisioneering Groupでディレクターを務めるRichard Doherty氏は、AT&T版iPhoneとiPadの次世代モデルにNFCチップが搭載されるようだと、このプロジェクトに関与するエンジニアの話としてBloombergに述べた。
NFC技術は端末の近距離データ通信が可能で、同技術に対応するモバイル端末は銀行口座の支払い情報をレジや支払い端末に送ることができ、お店やレストラン、小売店などの商品の支払いに利用可能である。
Appleのような企業は、消費者以上にNFCによる恩恵を享受することができるとBloombergは指摘している。Appleは、クレジットカードでの支払い手段を導入しているため、「iTunes」でクレジットカード決済されるたびに手数料が引かれることになる。これがNFCを使って端末から直接支払い可能になれば、VISAやMasterCardに支払う手数料を削減できる。
また例えば、NFCを搭載するスマートフォンとPCの間でのファイルや設定の転送や共有をずっと容易にすることもできる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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