イタリアの消費者団体Associazione per i Diritti degli Utenti e Consumatori(ADUC)は、新しいPCにバンドルされている「Windows」に対する返金の手続きが難しすぎるとして、Microsoftを相手に集団訴訟を起こした。The Registerが英国時間1月24日に伝えている。
ADUCは、ユーザーがコンピュータの電源を入れて使用し始めたらWindowsを返品して返金を受け取ることはできない、とMicrosoftの使用許諾契約書に書かれている点を指摘している。また、Windows OEM版がインストールされたコンピュータを購入した場合、返金はシステムの販売者かインストールしたメーカーの裁量にゆだねられており、リテール版Windowsを購入した場合と比べて難しくなっていると述べている。この集団訴訟では、返金の請求対象がMicrosoftではなくOEMメーカーと定められている使用許諾契約書の条項を無効にするよう求めている。
Microsoftの担当者は、同社のOEM各社とのライセンス契約は非排他的であると指摘し、ユーザーは「Microsoft以外のOSがインストールされたPCやOSがインストールされていないPCを自由に購入できる」と述べている。また、そのうえで、「WindowsがプレインストールされたPCをOEMから購入し、PCやプレインストールされたソフトウェアの返品を希望する消費者は、OEMの返品および返金ポリシーを参照するべきだ」と改めて語った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス