フォーティネットジャパンは1月20日、「フォーティネットが予測する2011年のセキュリティトレンド上位5」を発表した。「各国の捜査機関が連携し、サイバー犯罪組織の取り締まりが強化」「将来の犯罪に対抗するため、セキュリティサービスの価格が上昇」「セキュリティ保護システムを迂回する攻撃が増加」「サイバー犯罪関連の業務の需要が高まる」「既存のソースコードを再利用する傾向が強まっており、これまで以上にサイバー犯罪が広がる」を挙げている。
2011年には各国捜査機関による国際的な協力が進み、セキュリティタスクフォースとの連携が強化され、増加するサイバー犯罪を活動停止に追い込む動きが加速すると予測している。一方でサイバー犯罪者はマシンを感染させようとする攻撃が増大し、すでに感染しているマシンは多くの利益を入手できることから価値が高まるという。また、犯罪に関連するサービスの価格が上昇することを予測している。
さらに、アドレス空間レイアウト無作為化(Address Space Layout Randomization:ASLR)やデータ実行防止(Data Execution Prevention:DEP)のような保護システム、サンドボックス技術といった、ソフトウェアの不具合がセキュリティホールとなるのを回避したり、その影響を軽減するためのセキュリティ技術も、新たな攻撃の対象となるとみている。犯罪者側では、悪意のあるコードを拡散するための配信元(アフィリエイト)の求人が増加するものと予測している。
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