マイクロプロセッサ大手で世界最大のチップメーカーであるIntelは米国時間1月13日、2010年第4四半期の決算(12月25日締め)を発表した。売り上げの増加はわずかだが、純利益は力強いサーバ需要により前年同期比48%増と大きく伸びた。
純利益は33億9000万ドル(1株あたり59セント)となり、22億8000万ドル(1株あたり40セント)だった前年同期から48%増加した。
売り上げは前年同期の105億7000万ドルから8%増加して114億6000万ドルとなった。アナリストらは、売り上げを113億8000万ドルと予想していた。
収益性の重要な指標である売上総利益率は67.5%で、Intel自身の予測をわずかに上回った。
Intelの最高財務責任者(CFO)を務めるStacy Smith氏は声明で、「エンタープライズ市場の分野、具体的にはサーバ市場における需要の強さが、記録的なマイクロプロセッサの売り上げにつながった」と述べた。Data Center Group部門の第4四半期の売り上げは前期比で15%増加した。
第4四半期は、全体的にIntelにとって力強い1年の最後を締めくくるものとなった。同社の最高経営責任者(CEO)を務めるPaul Otellini氏は声明で、「2010年は当社史上最高の年だった。2011年は、さらに素晴らしい年になるとわれわれは考えている」と述べた。
Intelは、2011年第1四半期について、売り上げが115億ドル(プラスマイナス4億ドル)になるとの見通しを示した。また、売上総利益率は64%プラスマイナス2ポイントに低下すると予測している。
市場調査会社IDCとGartnerが1月12日に発表した報告書は、PC市場におけるやや懸念すべきトレンドを指摘している。第4四半期の成長率は両社の予想に届かなかったほか、IDCによると、Appleの「iPad」をはじめとするタブレットとの競争が激化していることから成長率が落ち込んでいるという。
Intelの2010年通期の決算は以下の通りだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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