日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は1月7日、iSCSI対応の仮想化ストレージ「HP StorageWorks P4000 G2 SANソリューションファミリ(P4000 G2 SAN)」の機能拡張モデルの販売を開始したことを発表した。メジャーバージョンアップした最新OS「SAN/iQ 9.0」を搭載している。
機能を拡張した新モデルは「HP StorageWorks P4500 G2 7.2TB SAS Storage System」(302万4000円)と「HP StorageWorks P4500 G2 14.4TB SAS Virtualization SAN Solution」(577万5000円)。SAN/iQ 9.0は、仮想化環境への最適化を図るために運用性、性能、バックアップ機能、可用性の4つのポイントで機能を拡張しているという。
運用性では、サーバ統合管理ツール「HP Systems Insight Manager (HP SIM)ver.6.2」と連携して、ブレードサーバなどシステム全体の運用管理ができるようになっている。性能面では、ストレージボリュームにアクセスするための方式として、Windowsに搭載される「Microsoft DSM」を使用できるようになっており、ユーザー企業に環境に応じたセッション方式を選択できる。
バックアップ機能については、仮想化ソフト「VMware vSphere 4.1」で提供されるストレージ機能「VAAI」をサポートして、バックアップに起因するネットワークの負荷を軽減するという。ストレージに対して、特定領域のコピー命令を発行するため、物理サーバとストレージ間を流れるデータトラフィックが削減され、サーバ側で消費されるCPUや処理時間を短縮できるという。
可用性の点では、仮想化環境に必須の可用性を確保しながら容量効率を向上できる「ネットワークRAID」機能を拡張している。データミラーリングに加えて、パリティデータを使ったネットワークRAID5とRAID6にも対応して、可用性と容量利用効率の両方を向上させているとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果