手軽に音質向上が図れるアイテムとして、安定した人気を見せているヘッドホン。2010年のトレンドを振り返ってみると、前半では、すでに1ジャンルとして確立した感のある「女性向けモデル」の増加や、空前のマラソンブームに追従する格好で多くのメーカーが参入した「スポーツ向けモデル」などが挙げられる。
後半に入ると「iPhone」ユーザーの拡大にともないニーズが多様化。音楽や動画などがいい音で聴けるだけでなく、高品位な通話や利便性も求められ、結果マイクを内蔵した3ボタンタイプやBluetoothモデルを中心とした「ヘッドセット」が続々と投入された。
また、国内外メーカーの「超高級モデル」の発売も目立った。オーバーヘッドでは当たり前だった着脱式ケーブルがインナーイヤータイプでも標準化されつつあるのはうれしいトピックだ。これらのトレンドを踏まえ、すでに1台持っている人もスタイルや気分に合わせたヘッドホンの「買い足し」を検討してみてはいかがだろうか。
家電量販店などでは、1つのコーナーとして売り場が構築されている女性向けヘッドホン。男性ターゲットとは全く異なるデザインコンセプトが魅力だ。主にインナーイヤー型が中心となっており、軽量で疲れにくく、女性の耳に合うよう小さめなボディサイズが特徴。
スイーツをイメージしたパナソニック「RP-HJF3」をはじめ、鍵のコード巻き取りホルダを付属するオーディオテクニカ「ATH-CKF500」、スワロフスキー製のジルコニアを採用したソニー「MDR-EX80LP」など、いくつかピックアップしただけでもモデルごとに個性が光るアイテムが多い。いずれもヘッドホンをアクセサリ感覚で使うという、スタイル提案が主流となっている。
■おすすめモデルはコレ!■
パナソニック「RP-HJF3」
キュートなスイーツをイメージしたアクセサリ感覚のインナーイヤー型ヘッドホン。10色のカラバリを揃え、イヤーピース、コード、プラグ、スライダまでボディ色と統一している。
ソニー「MDR-EX80LP」
「Jienne(ジェンヌ)」シリーズ上位機種のインナーイヤー型。上質なスワロフスキー製ジルコニアを散りばめたモデルと、クリスタルカットデザインを施したモデルの2タイプを用意。
オーディオテクニカ「ATH-CKF500」
「for Woman」シリーズの最新インナーイヤー型。多面体カットリングにアルファベットを大胆にあしらったデザインが特長。鍵をモチーフにしたコード巻き取りホルダを用意する。
多くのジョギングスポットやフィットネスジムなどで見かけるヘッドホンの数々。目立つウェアに負けじと、特徴的なデザインやカラーリング重視かと思いきや、現在のスタンダードは汗や水しぶきに強い防滴仕様、かつ激しい動きでも外れにくいものが一般的。運動中でも、汗などを気にせずしっかりと音楽を楽しむことができる。
イヤフックタイプでは、ビクター「HA-EB75」やTDK Life on Record「TH-SB20YG」などが代表的。また、フィリップス「SHQ4000」では丸洗いできるなど、ヘッドホンの防滴性能の最先端技術が盛り込まれている。各社ともに多種多様なラインアップを展開しており、さらなる技術革新も期待されるため、今後も注目のジャンルとなりそうだ。
■おすすめモデルはコレ!
ビクター「HA-EB75」
耳に合わせてフックの位置を調整できる「スライドイヤーフック」を採用したオープン型インナーイヤーモデル。汗などに強い防滴仕様。耳の奥に効率良く音を伝え迫力の再生を実現。
イメーション TDK Life on Recordブランド「TH-SB20YG」
「CLEF-A」シリーズのイヤフック付きインナーイヤー型モデル。汗や水分の入りにくいシリコン系素材を採用。激しい動きでもずれにくく、耳への負担がかかりにくい軽量設計。
フィリップス「SHQ4000」
2010年12月現在において、ヘッドホン最高レベルとなる防滴仕様、IPX5準拠を実現したネックバンドタイプのインナーイヤー型。汚れや汗が付いてもそのまま水洗いできる。
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