ラックは12月20日、同社の100%子会社である上海ラック、KDDI上海、上海凱訊、トレンドマイクロとともに「中国情報セキュリティ連絡会(上海)」を発足したと発表した。中国に進出している日系企業の情報セキュリティ強化に基づく競争力向上を狙う。40社の日系企業が参加しているが、80社を定員に新規募集を行っている。
中国情報セキュリティ連絡会は、会員間の交流を通じて情報セキュリティに関する課題を共有し、理解を深めることを目的に開設した。具体的には、中国での情報セキュリティに関する身近な内容をテーマとしたセミナーと分科会を定期的に年3回開催することで、課題解決の場を提供する。会員には世界中から収集される最新のセキュリティ情報や中国国内のセキュリティトピックを日本語と中国語で定期的に配信する。
中国に進出している日系企業の活動は高度化、活発化する一方で中国特有の法規制、習慣、文化、雇用環境、インフラなど事業環境下であること、業務用PCでのネットやUSBメモリなどの利用方法を整備する必要があること、世界最大のネット大国である中国の実情に即した情報セキュリティ対策の取り組みが必要であることなどが各社共通の経営課題となっている。
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