ジークスは12月14日、CMS「FatWire Content Server(FatWire)」を導入して、じほうが発行する医薬品業界向け専門紙「日刊薬業」のウェブ化を実施したと発表した。
日刊薬業は2009年に創刊50年を迎えた医薬品業界向けの専門紙。2001年からは本誌記事をオンラインで閲覧できる有料サービス「日刊薬業WEB」を100端末以上の大口法人に限定して提供してきた。
しかし100端末未満の法人や個人の利用ニーズを受けてサービスのリニューアルを検討。サイトの拡張性や日刊での記事配信に対応する運用性、ユーザーのセグメント管理機能などからFatWireの採用を決定し、ジークスがシステム構築を担当した。
じほうでは、サイトリニューアルにあわせるかたちで2009年3月に新聞の配送を終了。2009年4月からは日刊薬業WEBをメイン媒体にするという大幅なビジネスモデルの転換も実施した。日刊の紙媒体という特性上、印刷や全国配送などでのコストがかかるほか、記事の掲載についても時間的な制限があったが、ウェブ化により、コストは大幅に低減。記事の品質や量を向上させたほか、即時配信も実現した。またウェブでの表現手法についてもスタッフから多くの意見が上がるなど、さまざまな成果がでているという。またFlashベースのビューワーも用意し、紙面そのままのレイアウトでの閲覧にも対応した。
両社は今後、Flash版ビューワーをiOSやAndroidなどに最適化するよう検討中だ。ニュース提供事業についても、使いやすさに注力をおいて開発をすすめるという。
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