IBMは、東京で開催の半導体業界イベント「セミコン」で、コンピュータチップ上で電気の代わりに光信号を送信するシリコンフォトニクス技術が実用化に向かっていることを明らかにした。
IBMのフォトニクスを指揮するYurii Vlasov氏は、プロセッサと他のデバイス間の光通信に必要な多数の要素を、IBMがどのように単一チップに統合したかを説明した。その設計においては、どちらかというと従来型のチップ製造技術が採用されており、非常に小さなコンポーネントを扱っている。また、光ファイバ通信回線を、実質的にプロセッサに直接接続することができるという。
IBMはこの技術を最初に採用するのは、1秒間に100京(10の18乗)回の計算が可能なコンピュータを開発するというIBMのエクサスケールプロジェクトで、この速度は現時点で最高速のスーパーコンピュータの1000倍に当たる。
チップの開発メンバーであるIBMのSolomon Assefa氏は、「3年から5年の間に、シリコンフォトニクスはこのレベルの計算を可能にする主要な要素となるだろう」と述べた。また、その後はより一般的な製品にも広がっていくとの予測を示した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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